第21章 *終曲サバナクロー*
唇を離し頬を撫でながらはっきりと"好き"と伝えるとレイラの顔はフワッと花が咲き誇るような微笑みを浮かべる
レオナ『...悪かった。今日、寮でお前に言った事は全て嘘だ』
『じゃあ私の事、好き?』
レオナ『あぁ...好きだ。っ、何度も言わんじゃねぇよ』
『や。いっぱい言って欲しいもん...』
レオナ『もん、じゃねぇ』
『...もう嘘じゃないよね?』
レオナ『ああ。何も企んでねぇよ。お前らのおかげで計画はパァだからな』
『もう...んっ..』
そっと押し倒すと再び唇を奪い、今度は優しく食むと角度を変えながら堪能していく。甘い感覚に酔いしれるようにレイラもレオナの首に腕を回し、キスに応えていく
レオナは塞き止めていた思いを解放するように、レイラの唇、頬、瞼、額、耳へとキスを落とすと、顔を下にずらし首筋に顔を埋める
レオナ『痛むか?』
未だに痛々しく残る自身がつけた噛み跡に口づけると、そっと舐めあげる
『んぁ...痛く、ないよ』
レオナ『そうか...』
『これも、レオさんが私を好きって証かな?』
レオナ『...何でそう思う』
『分かんない...けどあの時のレオさん、ああ言ってたけど私にブランケットかけてくれたし。今日の朝に呼び出して眠らせたのも、ほんとは私を巻き込まないようにって事なのかなって...』
レオナ『お前はやっぱり変なところで勘が働くな』
『そう思ったらこの痕をつけたのも私を傷つけるためじゃないって事、で合って...ひゃぁっ』
レオナ『...もういい、黙れ』
噛み痕の上から吸い付き、赤い独占欲の花を咲かせると体をスッと撫で下ろす。ゾクッとする感覚に声が漏れると、レオナはニヤリと意地の悪い笑みで見下ろす
レオナ『いいか良く聞け。俺はもう手加減はしねぇ...全力でお前を狩る。今まで以上に攻めてやるから覚悟しておけ』
『なに、するの?』
レオナ『お前を俺のものにする。安心しろ、お前には気持ちいいことしかしねぇよ』
『じゃあ...いいのかな?』
レオナ『だが余りにも呆けて無防備過ぎると、喰ってやるからな』
意味深にレイラの下腹部をさすると、最後に唇にキスをしてその体を横抱きにして、ベッドを降りるとそのまま保健室を後にした