第21章 *終曲サバナクロー*
レオナ『....』
『....』
レオナ『おい、レイラ』
『なに?』
レオナ『こっちに...いや、俺が行く』
レイラの疲労の事を考え、レオナは自らがレイラの元へ行き、ベッドの横に椅子を寄せるとその上に座った
『....レオさん』
レオナ『なんだ』
『...私、怒ってるんだからね』
レオナ『あぁ...』
『...プンプンしてるんだからね』
レオナ『あぁ...』
『嘘だったなんて酷いよ』
レオナ『...分かってる』
どう切り出していいものかとレオナはぐるぐると頭を回転させていた。すぐに謝ればいいのだが、それさえもあの後では薄っぺらく聞こえるのではという躊躇が邪魔をする
『...頬っぺたムニムニの刑なんだから』
レオナ『何、うっ...ほい、ひゃめろ...いへぇ...(おい、やめろ...痛てぇ...)』
『罰として何でも言うこと聞いて』
摘まんでいた手を離すと、真っ直ぐレオナを見つめる
レオナ『...分かった。言ってみろ』
『まず、ギュッてして...』
もっと刺さるような願いをされるかと思ったレオナは、"は?"と気の抜けた声を出した
だがその目は余りにも真剣で、レオナは表情を引き締めると、椅子からベッドへと乗り込みレイラの腰を引き寄せ優しく抱き締めた
『撫でて...』
グリグリと甘えるように胸に頭を擦り寄せるレイラに愛おしさを感じ、後頭部に手を回すとフワフワとした黒髪を優しく撫でる
レオナ『満足か?』
『まだ...』
レオナ『次は何だ?』
『キスして。それで...好きって言って...』
レオナ『...本気か?』
『嘘でもいいから言って』
レオナ『レイラ....俺は嘘でキスしたり好きと言ったりはしねぇ』
『嘘つき。あんなにキスしてきた癖に...好きじゃないって言った』
レオナ『はぁ..今の言葉で察しろ。それが嘘だって事だ』
『ぇ...っん...』
後頭部を引き寄せるとレイラの唇を奪い、隙間から舌を滑り込ませ口内を蹂躙する
『んぅ...ふぅっ...っぁ...///』
レオナ『っ..ん..はぁ..好きだ、レイラ』
『はぁ...レオさん..』