第111章 *幕間の章*
涙でベチャベチャになった顔をそのままに、レイラの頬を摘むと、少し強めに左右へ引っ張っていく。鈍い痛みに手をパタパタさせるが、抵抗して引き剥がそうとはしなかった
『むぃぃぃぃ〜!』
ユウ『何回も頼ってって、相談してって言ってるのにすぐ隠し事して...でも、帰ってきてくれて良かった。ツラい思いさせてごめんね。守ってあげられなくてごめん』
『ユウ..』
頬から手を離し抱きしめた体は3日触れなかっただけで随分と久しぶりに感じ、覚えている最後の感触からだいぶ痩せたような気がした。首筋に顔を寄せ、ほんのりと香る花のような匂いがその存在を改めて感じさせ、ユウはようやくちゃんと呼吸が出来た
ユウ『レイラが元気でいてくれないと、普通に過ごすこともできない。僕たちには君がいないとダメなんだよ』
だから、と抱きしめる力を強め、もう逃さないと言わんばかりに自身の腕に閉じ込める。1度止んだ涙がジワリと浮かび、ポロポロと静かに零れ落ちる
ユウ『もうツラいこと隠すのやめてよ...僕も、みんなも、怖くて仕方ないんだ。
僕たちのことが大好きなら、僕たちのために自分を大事にして』
『.....むぅ』
ユウ『お返事は?』
『....はい』
ユウ『いい子』
渋々といった返事に苦笑いで額に軽いキスを送り、刻みつけるようにもう一度その体を抱きしめた
オルト『良かったね、ユウさん。レイラさんも久しぶりに会えて顔色がとても良く見えるよ』
イデア『じゃ、じゃあ、オンボロ寮まで送るっていうミッションはクリアしたんで、拙者たちはここでお暇させていただきマス』
『ぁ、待って』