第111章 *幕間の章*
〔No side〕
ーーー数時間後・ナイトレイブンカレッジ
『....はぁ』
輸送機による長い空の旅を終え、久しぶりに踏み入れた学園の地の感触に大きく息を吐いた。広大な草原、視線の先にそびえ立つ校舎、そこにいる愛しい人たちの気配がようやく帰ってきた実感を強く湧かせる
『やっと、やっと帰ってこられた』
風に乗って漂う微量の魔力が体を包み、まるでこちらの帰還を歓迎されているかのような優しさを感じた
オルト『ふふ、すごく嬉しそう。嘆きの島にいた時よりも顔色が良くなってるし、安心できる場所に戻ってきたことで精神的にも非常に安定しているんだね』
イデア『まあ、あんな辛気臭いところにいても養生できませんからな。とりまさっさとヒロイン氏をオンボロ寮に返して、学園長に報告に行こうか』
オルト『うん。それじゃあレイラさん。オンボロ寮まで送っていくから、僕たちと一緒に行こう』
『ん』
オルト『..あっ、そうだ。レイラさん』
なに?と首を傾げるレイラの手を取ると、オルトはニッコリと目を細める
オルト『ーーおかえりなさい』
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ナイトレイブンカレッジ・オンボロ寮
ユウ『...................』
『.........』
ユウ『.....こっちおいで』
チャイムを鳴らしほぼ秒で扉を開けてきたユウは、涙に耐える顔で腕を広げる。その中にそっと身を寄せると労るように包み込まれ、久しぶりに感じる愛しい人の温もりにホッと強張っていた体から力が抜け落ちる
ユウ『おかえり。本当に、おかえり...ぅぅっ』
グリム『レイラが帰ってきても泣かないようにしようとか言ってたくせに、全然出来てねぇじゃねーか』
ユウ『うっ、ぐすっ、仕方ないでしょぉぉ!この3日間、ずっと心配で...でもやっと帰ってきてくれて、嬉しくないわけないじゃん!』
『....心配かけてごめんなさい』
ユウ『ずびっ..もう!今回のこと内緒にしてたのは流石に怒ってるからね。悪い子にはほっぺたムニムニの刑なんだから!』