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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第21章 *終曲サバナクロー*




レオナ『フン。卑怯な手だって、自分の力のうちだろ?』


ユウ『まだ懲りてないんですか?』


相変わらずな発言に呆れ混じりに聞くと、レオナは鼻で笑い飛ばした


レオナ『懲りる?どこに懲りる必要が?今年の大会は、俺なりに全力を尽くした。来年もまた、勝つために全力を尽くすだけだ』


ラギー『シシシッ!さすがレオナさん。そうこなくっちゃ』


ジャック『やれやれ、先が思いやられるぜ...』


『ジャック...頑張ってね。色々と』


ジャック『あぁ...』




グリム『来年こそはトーナメント戦に出てやるんだゾ!』


デュース『僕たちも選手枠として出られるように頑張らないとな』


エース『確かに。今年みたいな格好悪い目立ち方は、もう勘弁だわ』


『私も出たい』


エース『お、なら来年は敵同士だな。負けねぇぞ』


『私も負けない』


楽しく談笑するエース達の中心で小さく微笑むレイラの姿を、レオナは向かい側のベッドからジッと視線を送る


時折切なげに細められる瞳は、僅かに揺らぎ少し悲しみを帯びていた


そんな時、急に保健室の扉が開かれ小さな姿が乱入してきた





?『あーーっ!おじたん!やっと見つけた!』


そこにいたのは、獣耳を生やした小さな少年だった。髪は明るい茶髪に、大きな瞳は夜なのに爛々と輝きまっすぐレオナを見つめている。眩しい笑顔に髪の色も合わさり、まるでそこに小さな太陽が浮かんでいるようだった


少年はそのままレオナのいるベッドの横まで駆け寄り、前のめりにレオナへと抱きついた


?『レオナおじたん!』


レオナ『あ~...クソ、うるせぇのが来た』


レオナは驚きに目を見開きながらも、くっついてきた少年に特に抵抗することはなかった


ジャック『レオナ、おじ...たん?』


レオナ『この毛玉は兄貴の息子のチェカ....俺の甥だ』


『『『お、甥~~~!!??』』』


ラギー『ってことは、これが王位継承権第一位の..?』


チェカ『おじたんの試合、カッコ良かった!今度帰ってきたら、僕にもマジカルシフト教えて!』


チェカはレオナの片腕に抱きつきながら、興奮した様子で喋りかける



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