第111章 *幕間の章*
アズール『ジェイド、フロイドはどうしたんです?まさか置いてきたのか?』
ジェイド『そうしようと思ったのですが、その前に"あんまり味がしないし、飽きたぁ"と言って、昼食の残りを全て僕に押し付けて何処かへ行ってしまいまして』
食べきるのに苦労しました、と困った顔に、どうせ余裕で平らげただろ、と分かりやすい嘘にアズールはため息をついた
アズール『あいつの気まぐれには困ったものです。フロイドも貴方と同じく、レイラさんが倒れたことに酷く動揺していて、普段のきまぐれに更に拍車がかかっているんです』
ジェイド『モストロ・ラウンジのシフトも無断で空けるようになりまして、僕もアズールも"少し"困っているんです』
アズール『何が"少し"だ。あいつが無断でシフトを空けるせいで、毎回その代わりを探すのも一苦労してるんだ。その埋め合わせだって殆どサボる始末...今は少しですが、積み重なればやがて大きな損害になる!』
ただでさえマレウスの一件で、ラウンジを無断休業してしまったのを根に持っている中で、使える従業員が無断欠勤するという上乗せに不機嫌そうにメガネを押し上げる
アズール『まったく..貴方といいフロイドといい、もう二度と戻ってこないと決まったわけでもないのに動揺しすぎです』
ジェイド『ふふふ。彼女が倒れたと聞いてから、ラウンジの食器を何枚も割った貴方がそれを言うんですか?』
アズール『!!..うるさい。別に心配してないとは言ってません。彼女は週に必ず1回以上はラウンジを利用していただいています。大切な金..お客様の不在は誰だって心配するでしょう。それに、彼女にはラウンジ以外にも色々とお世話になっていますし...
だからといって無駄に焦っていても事態は良くなるわけではない。今、僕らに出来ることは、普段通りに過ごし、いつ帰ってきても笑顔でお迎えできるようにしておくこと』