第111章 *幕間の章*
後悔に満ちた叫びに何事だと周りに生徒たちが集まりざわつきだす。そんなこともお構いなしに、ユウは何度も拳をテーブルに叩きつけ、自分の無力さに奥歯を噛み締める
グリム『お、おいユウ、少し落ち着くんだゾ』
デュース『そうだ。そんなにしたら手が、』
ユウ『何が"僕が守るから"だ。何1つ守れないくせに、いつも守られてるくせに!!いつも1番役立たずのくせに、こういう時にもなんの役にも立たないなんて....ほんっと、自分が嫌になる!!』
ダンッ!!!ダンッ!!!
エース『っ、ちょっとお前、いい加減に..!』
パシッ
『『『!!!???』』』
大きく振り上げた手は背後から伸びた腕に掴まれ、それ以上叩きつけられることはなかった。ハッとして振り向くと、冬の海を思わせるアイスブルーの瞳が鋭い眼差しで睨んでいた
ユウ『アズール、先輩....?』
アズール『それ以上はやめてください』
ユウ『離してください...!っ、(力、強..)』
振りほどこうとするが掴んだ腕はびくともせず、何度やっても振り切れない力の差に更に顔が歪んでいく
アズール『それ以上は周りの迷惑だと言っているんです。後悔や罪悪感で取り乱したいのは分かりますが、ここが共同空間だということをお忘れなく』
ユウ『ーーーっ』
その気が収まるまで離さないと強い意志に観念して力を抜くと、アズールもそっと手を離した。僅かに残った掴み痕に少し顔を曇らせつつも、周りでまだざわついている野次馬たちに睨みを効かせる
凄みのあるアズールの睨みに集まった生徒たちはそそくさと逃げ出し、そんな彼らの逃げていく先から"おやおや"と笑みを浮かべたジェイドが入れ替わるように向かってきた
ジェイド『ふふ、まるでサメに睨まれた小魚の群れのようでした。それにしても、ユウさんがこんなに大きな声を出せるとは思いませんでした。離れていたこちらにもよく聞こえていましたよ』
ユウ『......すいません』
少しからかったつもりだったが、あまりにも消沈した顔で反撃する素振りもない様に、これ以上言ってもつまらないとニヤついた口元を収めアズールの横に立った