第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
『!!』
ユウたちと共に送られてくる画像に無中になっている中、突然小声で名を呼ばれ振り向くと、オルトの母がこちらへ来いというふうに手招きをしていた
初対面の相手に呼ばれ戸惑いを隠せずオロオロしていると、続けて"大丈夫よ"と優しい甘い声が聞こえ、警戒しながらもそっと輪を外れて2人の元へと歩いていった
『な、なに...』
怯えた表情で見上げるレイラに、余計な負担をかけないようにと2人は優しい声色で話し始めた
主任『そんな怖がらないで。別に捕獲して実験したり、酷いことをしようとしてるわけじゃない。ただ、貴女と話したいことがあるの』
『おは、なし..?』
所長『その前にまずは、イデアたちの両親として君に感謝をしなければならない。あの子たちがオーバーブロットした際、君も嘆きの島にいたと聞いている。
イデアたちを止めてくれて、ありがとう』
主任『とっても手強くてやりづらかったって言ってたわ。ナイトレイブンカレッジ初の女の子だって聞いてどんな子かなって思っていたけれど..まさかこんな可愛くてちっちゃい子だなんて思わなかった』
『ぇ..あの、でも..お月さまを止めたのは、私だけじゃ...私なんて何も..』
主任『勿論、貴女1人で止めたわけじゃないけれど、周りをサポートし決定打を撃たせるきっかけを作ったのは貴女だって、あの子たち言ってたわ』
『........』
所長『主任、嘆きの島での話はここまでにしておいて本題に入ろう』
主任『ええ、そうね。レイラ、貴女に言わなければならないことがあるの』
『言わなきゃだめなこと?』
主任『今までイデくんやオルくんを通して、貴女たちの旅をずっと見ていたんだけれど...
レイラ、貴女の構成霊素は不安定すぎる。それに加えて疲労蓄積度と心体的負荷がもう限界に近い数値を叩き出してる。このままじゃこの先の戦いや、現実に戻ってからの貴女の体に大きな影響が出る』
所長『最悪この夢で負った傷や不調がそのまま現実に引き継がれる。目が醒めた途端にオーバーブロット..とまでは言わないが、即緊急治療なんてことにもなりかねない』
『で、でも私..もう自分の夢に帰りたくない。みんなと一緒に戦いたい。ツノ太郎を助けてあげたいの』