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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*









『『.......』』


2人の無事を祈るレイラの横顔を、少し離れたところで見ていたイデアの両親は、その特徴的な兎耳、血のような赤い瞳と長い黒髪に、目の前の少女があの黒兎だと気づいていた




所長『主任、やはりあの子は..』


主任『ええ..まさかこの現代にあの黒兎が存在しているなんてね。伝説上の生き物、もしくはごく一部の歴史書にしか載っていない、今はもう絶滅した種だと思っていたのに..』


所長『かなり危険な存在らしいが、このままにしておくのか?』


主任『..あまりに強大な力を持つゆえ、世界中がその力を得ようと奪い合いを始めた。結果、黒兎は戦争の火種として数え切れないほどの地を焼いた。戦いの最前線には常にその姿を現し、一晩で国を消し去ったとも言われる』


所長『おまけに人を操り従わせる力も併せ持ち、国家を内側から崩壊させたとも..』


主任『その末裔が今も生きていると世界が知れば、ほんの僅かだけれどその歴史を知る者にとっては大事件。危険だと排除する人もいれば崇め奉る人も出てくるはず』


所長『では...』





主任『でも強大な魔法士である以前に、あの子は今、マレウスを止めるために戦う1人の戦士(プレイヤー)。私たちにとってオルくんたち同様に、戦いのサポートをしてあげるべき対象よ』


所長『ああ、そうだな。彼女がどんな人間かは、全てが終わったあとに決めても遅くはない』




今はオルトたちと同じナイトレイブンカレッジの生徒として、マレウスという敵を倒す味方なのだと位置づけ、2人は顔を見合わせて小さく頷いた


しかし、これまでの旅を画面越しに見守り続けていた2人にとって、もうその答えはほとんど決まっているようなものだった



主任『それよりも、今はあの子に言わなきゃいけないことがあるわ』








ユウ『おっ、また画像が来た。根暗先輩なんか笑ってない?』


『リドルさんが守るの上手になってきたから、"ちーとつーる"を作るのに集中できてるのかな?』


ユウ『相容れないけど、お互いが天才だから息が合ってくる的なやつか?』










主任『レイラ・フィリアス』






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