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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*






主任『分かってる。どのみちイデくんのチートツールが完成すれば、もう自分の夢に帰って休んでる場合じゃなくなる。だからこそ私たちは警告しにきたの。

貴女は何故か、みんなよりも傷の治り具合も構成霊素の修復スピードも遅い。無茶をすれば現実に戻った時...ううん。この夢にいる状態でも、危険な状態になる可能性がある』



所長『最前線で戦わせて申し訳ないが、それだけ心に留めてこの先の戦いに挑んでくれ。無論、我々S.T.Y.Xからもできるだけ支援はする』





『なんで..なんで心配してくれるの?私が黒兎だって、知ってるんでしょ?』





『『.......』』


その問いに沈黙が訪れる。怯えた瞳には自分たちに対する疑惑や警戒が滲み、まるで威嚇のような僅かな敵意さえ見せていた


嘆きの島でイデアたちと対峙した際、彼らが放った黒兎を拒絶するような言葉。リドルの件もあって、子供がそう言うのは親の影響なのではという仮説の元、己の身を守るための2人への問いかけだった


そんなレイラの気持ちを察し、イデアたちの両親はなんとなく目の前の少女が"危険な存在"だとは思えなくなっていた。まだ100%とはいかないが、少なくとも今のレイラには歴史書のような恐ろしい怪物の片鱗は見えない




主任『..知ってるわ。貴女がごく一部のものしか知らない歴史に名を刻んだ黒兎の末裔だってことは。私たちが貴女を警戒していると同じで、貴女も私たちを恐れてるのね。

でも、今はそんなこと関係ない。貴女が黒兎だろうと、私たちにとっては大事な戦力で一緒に戦う同志よ』



所長『すぐに信じなくても構わない。私たちはただ、共に戦う者として君の今後を案じているだけだ』







主任『無茶は極力しないこと。もしそれを破るのなら、その先を覚悟してね。



..もし、理性のない怪物になってしまったら、私たちは貴女を捕縛しなくてはいけなくなる』





『!......ん、分かった』


主任『話は以上よ。いきなり呼び出してごめんね』


『ん...』




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