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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*






『んむ...む』



ワシャワシャ髪を撫でられされるがままにしていると、反対側から別の手が現れそっと伺うように静かに撫でていく


シルバー『よく頑張った。俺たちが捕らえられたせいでこんな傷を負わせてしまったことについては本当に申し訳ない。その分、この先は必ずお前を守ると誓う...必ずだ』


『シルバーさん...』







エース『シルバー先輩ってもしかして、ああ見えて結構重いタイプ?』


ユウ『うん、多分..というか絶対そう。しかも本人無自覚っていう1番厄介な分類だよ、あれは』


エース『うわぁ..』


デュース『何の話をしてるんだ?重いって、シルバー先輩の体重のことか?』


エース『...デュースくんにはまだちょっと分かんないと思うなぁ..』


ユウ『右に同じく』


デュース『え』









シルバー『さて、このままオルトを休ませているその間に、俺たちもひとまずこの夢で休息を取ろう。今後の行動については、全員が目を覚ました後に、皆で話し合うことにしよう』


ケイト『さんせー..目の前で気持ちよく寝てられると、オレもなんだか眠くなってきちゃった』




小さくあくびをもらすと、つられてエースたちにも眠気が伝染し途端に瞼が重くなっていく。既に木陰で眠っているレオナに見倣って、満潮を警戒し全員で波打ち際から離れたジャングル近くの木陰に移動し、それぞれヤシの木の葉を敷いて寝転び始めた



ユウ『レイラ、こっち来る?...って、今はオルトの隣にいたいんだね』


『ん。今はこの子の側にいたいの。あっ、でも反対が空いてるから一緒に寝てくれる?』


ユウ『勿論だよ』



自分たちの分の葉を敷いてオルトの隣に寝転ぶと、唯一見える彼の口元が少し苦しそうに歪んでいることに気づき、手を伸ばして小さな頬を撫でる


頬に伝わる熱に安心したのか、引き結んでいた唇から力が抜けやんわりと笑みが浮かんでいく。そんなオルトに自然と笑みが移り、レイラはそっと体を寄せ手を握り直した




ユウ『羨ましいなぁ..』


『じゃあ、こっちはユウが握ってて』


仰向けになり逆の手でユウの手を握ってやると満足そうに目を閉じたためレイラも2人の寝顔に安心して、次第に降りてくる瞼を閉じて意識を深く落としていった





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