第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
自然と染み込んでいく思いにコアが揺れ動き、引いたはずの熱く込み上げるものが、再び目を覆うパーツの隙間から漏れ出していく
『あったかいね..』
オルト『こ、れは..うっ、ぐすっ、さっきまで..スラスターを..ひぐっ..出力全開、した、ときの熱で..』
『それでもオルトはとてもあったかい...ぁぅ、また泣いちゃった。ごめん...
お月さまはきっと大丈夫だよ。私も心配だけど、あの人ならいつもみたいに"ぷろぐらむ"でちょいちょいってしてるはず。だから今はお休みして、元気になってから一緒に色んなこと考えよ?ね?』
オルト『うぅぅぅ〜...!うぇぇ、ぅぇぇぇぇん...っ!!ぅぁぁぁ〜..っ!!』
また滝のように涙を流し激しく泣き出したオルトを、レイラは何度も"大丈夫"だと言い聞かせ、そのたびに強くなる縋りつく力を心地よく感じながらそっと目を閉じた
『我慢しないで泣いていいよ(オルト、良い子..良い子..)』
ーーーーーーーーーーーーー
トレイ『さすがレイラだな。オルトのやつ、すやすや気持ちよさそうに眠ってる』
シルバー『機械が眠る..というのは不思議な表現だが、オルトは心を持つヒューマノイド。この場合は"眠る"が正しいのだろうな。
それにしても、本当によく眠っている。これだけ体がボロボロなら疲れていて当然だ』
あれからたくさん泣いて泣きつかれたオルトは、スリープ状態に入りそのままレイラの腕の中で動かなくなった
さすがに体重をかけられてしまっては支えきれないので、落ちていたヤシの木の葉を敷き、その上に浮遊魔法を使って横に寝かせることにした。一度は体を離すも、レイラはオルトの手を取りなおし、もう片方の手で燃える蒼炎の髪を撫でてつける
『...いっぱい不安だったよね。でも今はゆっくりおやすみなさい..』
トレイ『レイラ、お前もお疲れさま。リドル相手によくあそこまで戦ったな。俺たちは見てることだけしかできなかったけど、お前たちの奮闘は本当に凄かったよ。大抵のやつは普通あそこまで渡り合えない』
ケイト『うんうん。レイラちゃんも、デュースちゃんもエースちゃんもよく出来ました!』