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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*







トレイ『そんな!助けに行く方法はないのか?』


セベク『ふん!あのリドル先輩だぞ。貴様らの助けなど、むしろ足手まといだろう。必ずや闇を打ち破り、自力で戻ってくるに決まっている!!』


デュース『それを他寮のやつに言われるのは、なんか癪だな...でも、僕もそう思う。カシラなら闇の1体や2体..いや、100体は軽くひねれはず!』


エース『そーね。お前らの言う通り、そういう意味での心配はオレもいらないと思う。でもさ、リドル寮長の夢って崩壊しちゃったじゃん。戻ってくるって、どこに戻ってくんの?』





オルト『ハッピーエンドを迎えられなくなった夢の世界は、マレウスさんにリセットされ、再構築される。まるで全滅したら自動的にセーブポイントまで戻る。ビデオゲームみたいに』





ケイト『え..それって、まさか幸せな結末を迎えるまで何度もループする、とか?』


オルト『その可能性は高いね。これは統計的サンプリングから算出したデータじゃなく、少ないサンプルからの推測に過ぎないけど。でもリドルさんが深淵から戻ってくるなら、自分の夢の世界にある、いずれかのセーブポイントだと推測されるよ』


トレイ『なら、どこにも戻れずに1人で深淵を彷徨い続けている..なんてことはないんだな?』




身を乗り出す勢いで問いかける過保護な様子に"ガキの心配をする父親か"とウザがるレオナをクスクス笑いながら、ケイトが少しからかってやると、トレイは至極真面目な表情で彼の目を見た


トレイ『...茶化すなよ、ケイト。お前だって知ってるだろ。リドルは確かに強い。でも、時に驚くほど脆くて幼い部分がちらつく時がある。レオナがリドルの実力を認めてくれているのは、寮生として誇らしいが..


あいつの夢の中を覗いてしまった今、絶対に大丈夫だなんて俺にはとても言えないよ』






自由奔放に振る舞う姿、モンスターハウスで聞いた激しい嘆き、薔薇の迷路での絶対的な暴君として君臨する姿


異なる3面のリドルの心の内側を見聞きしたことで、もうトレイたちの目には彼がただの魔法が強い優等生としては映っていなかった






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