第108章 *ツイステ7章　ー最終戦ー（夢世界）*

グリム、ユウ、エーデュース。1年4人の確認を終えたところで、残り1人...大切な兎の姿が見えず自分たちの周りを見渡すが、どこにもその姿は見えずサアっと血の気が引いていく




グリム『ま、まさかあいつ、どっかの砂にオレ様よりも深く埋まっちまったんじゃねぇか！？』


デュース『それとも海の方に投げ出されて、沖に流されて溺れてるかもしれない！』


エース『怖いこと言うなって！』


ユウ『ととととにかく探しに行こう！ままままままずはおおお落ち着いて』


セベク『貴様が落ち着かんか！！』







ケイト『テンパっちゃってる1年ズたちに、けーくんからお知らせで〜す。オレたちのお姫様はあっちで王子様に介抱されてるよ』



『『『『え？？？』』』』











レオナ『..おい、起きろ』


『....』


レオナ『起きろレイラ.....はぁ。こんなに頼んでるのに無視されるとは、悲しくて涙も出ねぇな』


『...ん』




耳をくすぐる甘い低音にぴくっと体が反応し、"むぅ"と唸りながらゆっくり瞼が開かれる。赤い瞳が目の前のエメラルドを捉えた瞬間、虚ろだった輝きが静かに光を取り戻す


レオナ『よぉ、寝坊助レディ。ご気分はいかがですか？』


『ぁ...レオ、さん。おはよ..？

気分は..えっと、大丈夫』


レオナ『分かりやすい嘘だな。さっきの戦いであんだけ派手にやり合って、夢から脱出するときもユウに抱えられなきゃ動けなかっただろうが。

その前からフラフラのくせに強がってんじゃねぇよ』


『....ごめん』


レオナ『謝るくらいなら最初から素直に言え。前から思ってたがお前は特異体質の可能性がある。なんのとはまだ分からねぇが、現実でもこの夢でも何かしら俺たちよりもストレスや負荷が多くかかってる。

そろそろ自分の力量とキャパを理解して動くことを覚えろ。いつ何時も俺たちが助けてやれるわけじゃねぇからな』


『...ん』




シュンと落ち込んだ様子で視線をそらすと、はぁ..とため息をつかれ大きな手が後頭部と背中を支えゆっくり抱き起こされる



レオナ『落ち込んでる暇があったら、あそこで砂まみれになってる草食動物どもに会いに行ってやれ。さっきから熱い視線をもらってうんざりしてんだ』