第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
セベク『はっ、大丈夫かオルト!?あちこちに装備の部品が散らばってしまっているぞ!?』
オルト『大丈夫〜。修復プロトコルを実行できれば、ギアの状態が元に戻るから。それよりも今は.....』
ずっと音信不通のイデアのタブレットを取り出し交信を試みるが、相変わらず画面は真っ暗なままだった
オルト『う〜ん。やっぱりだめか。兄さんやS.T.Y.Xとの通信ができない。リドルさんの夢の中限定の通信障害かと思ってたけど、違うみたいだ...一体、何が起きてるんだろう』
シルバー『心配だな....ん?今、視界の隅で何か動いたような..砂からはみ出しているあの黒い紐、まさかグリムの尻尾か..!?』
奇妙な黒い物体に目をやると、砂の中から生えた特徴的な三叉の槍のような尻尾がビタビタ揺れていた。そこから聞こえるくぐもった助けを求める声にセベクが歩み寄り尻尾を掴み強く引っ張り上げた
ぐい〜〜〜〜〜っ!ズボッ!!
グリム『〜〜ブハッ!やっと息ができたんだゾ〜!うえぇ、砂を食っちまった!ぺっぺっ!』
レオナ『くそ、服の中も耳の中も砂だらけだ。ブルルッ!』
ケイト『ちょっとぉ、レオナくん!ブルブルして砂撒き散らすのやめて〜!?』
まるで動物の身震いのように砂を撒き落とし、嫌がるケイトの抗議をスルーしながら残った砂を手で払っていると、ふと視界の端の木陰に転がっている人影に軽く目を開いた
レオナ『あいつ....』
セベク『ヤシの木の隣...珍妙な体勢で倒れているのはユウだな。おい、無事か?』
ユウ『これが無事に見えんの?随分ハッピーな目をお持ちのようで!』
膝と頭を砂浜につけたでんぐり返しの途中のような体勢でジタジタ藻掻きながら、なんとか起き上がると制服についた砂をパッパッと払う
エース『おいこら、セベク。ユウの真横で倒れてるオレらのことは無視かよ〜』
セベク『ふん、貴様らはどうせ無事だろう。見た目より頑丈なのは、もう知っている』
デュース『いってて...僕たちが頑丈なのはその通りだけどな。落ちたのが柔らかい砂の上でよかった.....』
『『『ってか/それより、レイラは!?』』』