第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
トレイ『分かった、待ってろ!』
シルバー『無理だ!もう間に合わない!』
夢の崩壊は今までよりも早く進行し、これ以上この場にはいられないと駆け出そうとするトレイの肩を掴み引き止めるシルバーの姿に、リドルは覚悟を決めて決断の命令を下した
リドル『...寮長命令だ!トレイ、ケイト!
こいつらを、連れて行けっ!!!』
かつて自分の怒りに触れた2人を寮から追放した際にも放った言葉。しかし、今そこに込めた想いは全く正反対なものだった
2度も自分を救ってくれた寮生たちへの返礼。そして寮長として、寮生を守る者としての責務を果たすために下した命令だった
『『......はい、寮長!』』
そんなリドルの想いをしっかりと受け取った腹心たちは、急いでエーデュースたちを引き離し、既に離脱の準備を整えたシルバーの元へと連れ戻した
『『あっ...』』
リドル『うわぁああああああーーーー!!!』
シルバー『くっ..行くぞ!
"同じ夢を見よう(ミーイ・イン・ア・ドリーム)"!!』
?『...あっははは!!まさか、キミが2度もボクを目覚めさせてくれるなんてネェ。あの妖精王を倒したら、たっぷりとお礼をしないト』
深淵の奥底で悪魔は嗤う。自身を閉じ込めていた檻が綻びを見せたことに。再び器を支配するその時を待ちながら、ありもしない口角を上げてただ嗤う
"みんなにまた会えるかもしれない"
ウサギはすぐにその泉に行くことにしました。外はとても寒くて雪も降っていましたが、すぐに出かけました
大好きなみんなとまた会うためなら暖かくなるまで待っていられません
ウサギはひたすら走りました 休まず走りました
大好きなみんなに会いたくて走りました
小鳥たちの言っていたとおり、山を7つ越えて遠い遠い国を森の奥を何日も何日もがんばってさがすと、ついにキラキラ光る大きな泉を見つけました
とてもきれいな透き通った青色の泉でした