第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
シルバー『だが、イデア先輩たちとの通信の回復を図るためにも、ひとまずこの夢から脱出しよう。全員、急いで俺の周りに...』
ゴゴゴゴゴ...!!
バキバキッ!!!
突然の地震と何かが割れていく音に穏やかだった空気が一変する。夢の主の"幸せ"が崩れたことによる夢の崩壊の合図だった
ボロボロと崩れていく景色と共に足元には大量の闇が広がり、それはリドルの足を中心にして大きな底なし沼を生み出した
リドル『この揺れは....うわぁっ!?』
『『寮長!!!』』
闇に足を取られ引き込まれそうなリドルを、間一髪エーデュースコンビが咄嗟にそれぞれ腕を抱え引き止めた
レオナ『..あの1年坊どもは、リドルを倒した。王冠を剥奪された結果..ハッピーエンドじゃ締められなくなったてことか』
グリム『あいつら、どんどん闇に引っ張り込まれていくんだゾ!』
セベク『エース、デュース!早く来い!
っ、ユウ、レイラ!!貴様らもだ!早くこちらに来てシルバーに掴まれ!』
ユウ『分かってるよこんちくしょー!!なんで休憩すらくれないのかねこの夢の世界は!!』
文句を叫びながら崩れていく世界にいち早く反応し、すっかり動けなくなってしまったレイラを横抱きにして全速力で駆け戻っていく
『..ごめん』
ユウ『謝る必要どこにあるの?とにかくシルバー先輩のところにダッシュでいくから!舌噛むからお口閉じててね!』
セベクの呼び声が響く中、2人をこれ以上巻き込めないと判断したリドルは這い上がろうとしていた力を抜き始めた
リドル『もういい、お前たちはシルバーのところへ!』
デュース『大丈夫です!絶対に離しません!』
エース『いーから寮長は黙ってて!トレイ先輩たちも手伝ってよ!』