第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
レオナ『よぉ、結局女王様はトランプ兵にぶん殴られてお目醒めか?あちこちいてぇし、魔力もジリ貧だ。本当に手こずらせてくれやがったな』
リドル『レオナ先輩、シルバー..ボクは本当にみっともない姿を見せてしまったようだね』
シルバー『気にすることはない。俺は現実のお前の姿をよく知っている。よくぞ目を醒ましてくれた、リドル』
固く握った手は目醒めたことへの心からの賞賛。その力強さにリドルの口元にも笑みがこぼれ、それを見守っていたレオナたちにも笑みが伝染していた
一方、吹き飛ばされた後、ふらつきながらもなんとか上半身だけ起こすことが出来たオルトだったが、そのボロボロ加減といくつもパーツが外れたボディにグリムが大慌てで駆けつけた
グリム『オルト!おい、オルト大丈夫か!?ギアがボロボロじゃねぇか』
オルト『な、なんとかね..夢の回廊まで出れば、きっとS.T.Y.Xが僕らのシグナルをキャッチしてくれるはず。そうすればすぐに修復できるよ。だから心配しないで』
軋むボディをなんとか動かしゆっくり立ち上がると、同じく心配そうに見つめていたエースたちへと目を向けた
オルト『それよりエースさん..ユニーク魔法、いつの間に習得したの?もしかして、僕らにも隠してた?
エースさんが飛び出してきた時、僕驚きすぎてコアが止まっちゃうかと思った!』
デュース『だよな!マジで驚いたぜ!あれ、どう いう魔法なんだ!?あっという間すぎて何が起きてるのか全然わからなかった』
セベク『僕にはリドル先輩の魔法と、貴様の魔法が入れ替わったように見えたが...』
エース『あー、え〜っと。詳しい話は後でいいじゃん!オルトもみんなもボロボロなんだし』
セベク『むっ、確かにそうだな。オルト、歩けるか?僕が背負おう』
オルト『え、いいの?僕すっごく重たいけど。じゃあ遠慮なく.....』