第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
〔レイラ〕
"大した魔法も使えず、いつも人に寄生するようにくっついて、1人じゃ何も出来ない役立たず!
この..呪われた忌み子が!"
あたまが、いたい
ズキズキがずっと続いて割れそうなほどにいたい
ねぇ、どうして?なんでまたあの時みたいな事を言うの?夢の中の私にもそう言って追い出したの?
分かってる。あのリドルさんは、私と仲良くなる前のあの人だってことも、闇のせいでおかしくなってることも..
でも、でもやっぱり....つらいよ
貴方のこと、酷いことばっかりの暴君って、すごくすごく嫌いだったけど..あの日から、ちゃんとお話するようになってから、私は貴方のことが分かってきて大好きになったんだよ
"分からないところがあるなら僕に聞くといい。さあ、おいで"
"予習も復習もちゃんとしているんだね。君のそういう真面目に勉学に励むところは、とても好ましいよ。エースやデュースにも、見習わせたいものだ"
"レイラにボクの好きな場所を知って共有して欲しかった"
厳しいけど優しくて、カッコよくて可愛い私達の赤の女王様
私を見る目はいつも柔らかくて、お勉強教えてって言うと嬉しそうにしてくれて、甘えるとちょっと赤くなるけど優しく抱きしめてくれる
そんな貴方が大好きなのに。貴方も私のこと好きになってくれたと思ってたのに
本当は私のこと好きじゃなかった?嫌いだった?
ねぇ、そんな目で見ないで
嫌いな人を見る目をしないで
汚いものを見るような目をしないで
酷いことを言わないで
あの人たちと同じ目で、私を見ないで
?『跡形も残らないくらいグチャグチャに壊したくなるだロ?』