第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
トレイ?『聞いただろ?寮生はみんなお前に感謝してる』
ケイト?『ほらほら、他の奴らも言うべきことあるんじゃないの〜?』
『『『我らがリーダー!赤き支配者!リドル寮長、バンザーイ!』』』
エース『ちょっと待て!最後のやつ、褒めてるようでいて皮肉言ってたじゃん!』
レオナ『バカバカしい。自分が作り出した幻にチヤホヤされて何が嬉しい?虚しいだけだろ』
リドル『......嬉しい、よ』
レオナ『あ?』
リドル『もしこれが本当に全て夢だったとしても...ボクは嬉しい。だってボクの正しさが証明されて、みんながボクを尊敬してくれて..ボクを心から恐れ、そして愛してくれているんだ!
バカバカしくて結構。ボクの理想の王国は、今ここにある!』
セベク『何を言うのだ!普段から自分に厳しいリドル先輩らしくもない!』
シルバー『どうか俺たちの話を信じてくれ!今、お前の心は闇に影響されて...』
リドル『うるさぁああーーーい!!
あの偽物たちの首をおはねーーー!!!』
ワアアアアアア...!!
トレイ『そんな...リドル!』
『ーーーっ、リドルさん!!』
リドル『!?お、お前は..』
リドルの命令で闇の寮生たちが駆けだしたその時、レイラはずっと隠れていたユウの背中から抜け出し、その姿をリドルの前へと現した
夢に浸ることの快楽を知り、溺れ惑うリドルはこれ以上ないほどに悲しく、虚しく、レイラはそんな彼をこれ以上見ていたくなかった
ユウ『レイラ、危ないよ!』
エース『闇の寮生(あいつら)が追ってきて..あれ?』
追ってきているはずの足音が途絶え不思議に思い振り返ると、寮生たちはその場で足を止めヒソヒソと小声で話しながら何かに戸惑っているようだった
?『お、おいあの女子生徒って..』
?『マジかよ、なんでここにいるんだ?』
?『あの1年と同じように酷い目にあったってのに、よく来れたよな』
リドル『お前..お前は..っ!!』
『..リドルさん。ほんとに今のままで..なんの意味もないこんな夢の中で愛されて、嬉しいの?』