第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
『『『ぎゃああああああ!!』』』
罪の擦り付け合いにとうとう我慢できず、杖をカンっと鳴らし寮生3人の首に魔封じの首輪をかけると、"懲罰の間"という場所で、ハートの女王の法律を書き取りを命じた
その判決に許しを請う3人だったが、リドルは聞き入れることはせず、傍らに控えていた闇のエーデュースに無理やり連れて行かせた
『『『うわあああああ!!!!』』』
容赦なく引きずられていく3人に憐れみの視線を送る他の寮生たちは、自分たちもボロボロにされたくせにリドルに従うエーデュースにも憐れみを送っていた
そんな彼らからリドルの悪口の片鱗が聞こえた瞬間、リドルの側に控えていた闇のケイトとトレイが耳聡く聞きつけ脅しをかけていた
怯えて逆らわない寮生。自分の言葉に忠実に従うトレイたち
ハーツラビュルに自分の敵が一切いなくなったことにリドルは歪んだ笑みを浮かべ、再びトランプ兵たちに命令を下す
リドル『ふふふ、優秀なトランプ兵を持てて、ボクも鼻が高いよ。さあ!全員左足を引いて、ボクに敬礼するがいい!大きく口を開けて、こう言うんだ。
はい、寮長!』
『『『はい、寮長!!』』』
リドル『全体整列!クロッケー場に向けて、行進始め!列を乱したものは首をはねてやるからね!』
『『『はい、寮長!!』』』
ザッザッザッ!!
命令に従い誰一人手足の乱れも見せずに行進していく様に、満足そうに笑みが深まっていく。自分の信じてきた圧政が間違っていなかったと、歪んだ成功体験がリドルの思考を更に闇に侵食させていく
リドル『ふふ..やはりボクは間違っていなかった。規律と恐怖で支配してこそ、秩序は守られる。お母様は正しかった...ボクは正しかったんだ!
くくく....あーーっはっはっは!』