• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*






『(っ、これ..いつもの、あの、苦しい..っ!)はっ、はっ、ぁ、ぐっ!!』




全身を穢れと淀みに満ちた何かに侵される感覚に、今まで闇の深い層に落ちてしまった人たちを追いかけていた時に感じるあの苦痛と同じものだと気づいた


今までにないほどの痛みに顔を歪め必死に耐えるが、苦悶と涙がとめどなく溢れ、少しでも気を抜けば思考も体も全てが見えない"何か"に支配されそうだった






ビー!ビー!ビー!



オルト『レイラ・フィリアスの構成霊素に重度の異常を感知。至急回復プロトコルを実行してください。

このままじゃレイラさんがロストしちゃう!ううん、ロストだけじゃすまないかもしれない。現実の体にも確実に影響を及ぶことになる!』




『『『『!!!』』』』


ケイト『ちょ、ど、どうしたらいいの!?』


オルト『レイラさんを自分の夢に強制退去させて回復を測るしか...でも、兄さんたちと連絡が取れないこの状況じゃ、』



『...い、じょぶ』


デュース『レイラ!』


『だい、じょ、ぶ..だから、すぐ、なおるから..っ!』


ユウ『全然大丈夫じゃない!そんなに苦しそうな顔して、強がらなくていいから!オルト、すぐにこの子の夢に行こう』


『ーーーーっ、や!!』


自身を抱き上げようとする手を押しのけ、絶対に嫌だと首を横に振る。今更自分の夢に帰るなどレイラは出来ないし、したくなかった


『(あそこに戻ったら、また..信じちゃう。あんな夢、絶対叶わないって知ってるのに....信じちゃう)


へ、き..もう、落ち着いたから..はぁ、はぁ..』



セベク『っ、それのどこが平気だと言うんだ。手も足も震え呼吸もままならない。今のお前ではこの先、僕たちの足を引っ張るだけだ。もういいから、お前はここで..』


『それでも、や!私は、リドルさんを..ちゃんと、迎えに行きたいの。はぁ、はぁ..もう、ここまで来て、帰るなんて、したくない!』



/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp