第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
〔レイラ〕
?『………………ちゃン』
?『………………さぎちゃン』
だれ?
?『.....だヨ...さぎちゃン。ああ、まだ..れないんダ。あの....精王メ』
なに、いってるか..聞こえない
?『い..ヨ。これから....からネ。きみを..にする...が...けサ。また..うネ』
わかんない あなたはだれ? どこ?
みんなは? みんなは大丈夫?
どうか、どうかみんながつらいことになってませんように
いたいことも、くるしいことも、おきてませんように
そんなのみたくないから
私が
私が
?『はぁ..やれやレ。相変わらずだねきみハ。そんなことしても、誰も君に感謝なんてしないヨ
...だってみんな何も知らないんだかラ。君がその穢れを溜め込んで溜め込んで、いつか抑えきれなくなって爆発して初めて、みんな気づくんダ』
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ハーツラビュル・薔薇の迷路
〔No side〕
『.......』
ユウ『...っ!レイラ、起きてっ!!お願い、起きてよ..』
グリム『おい!寝てんじゃねぇんだゾ、レイラ!』
紅茶の海に呑まれ意識を失いながら闇の深淵を彷徨ったユウたちは、気づけばハーツラビュルの薔薇の迷路へと倒れていた
次々と目覚める面々に安堵するも束の間、唯一レイラだけが倒れたまま意識が戻らないでいた。呼吸はしているものの、いくら声をかけても揺すってもピクリとも動かない様子に緊張が走る
エース『目ぇ開けろって!なあオルト。なんでレイラは起きねぇんだよ!?』
オルト『僕にも分からないよ。ただ..さっきからレイラさんのバイタルに乱れが生じてる。まだ小さな波なのが不思議だけど、兄さんたちと連絡が取れない以上、こうなってる理由がわからない。だから、このまま目が覚めない可能性も..』
デュース『そ、そんな..何か方法はないのか?』