第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
リドル『それじゃせっかく用意してあるお茶が無駄になってしまうじゃないか。人数なんて気にすることはないよ。ボクはよく友人を招いてティーパーティーをするんだ。だから、リビングには大きなテーブルもある』
トレイ『そうじゃない...俺とチェーニャは、お前の家には出入り禁止のはずだろ?』
リドル『トレイとチェーニャが出入り禁止..?』
『『あっはははは!』』
真剣な顔で復唱したと思えば、急に腹を抱えて笑い出す2人にトレイは唖然とした。そんな彼にリドルは"突然何を言い出すんだい?"とそんなことあるわけがないとあっさりと否定した
トレイ『でも、お前の母親が..!』
リドル『ママが何?ママも久しぶりにトレイに会えたら、喜ぶに違いないよ』
チェーニャ『そうとも。きっとメタメタに可愛いがってくれるさ。保証するぜぇ』
リドル『何も心配いらないよ。さあ、みんなついておいで!』
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リドルの案内で市街地の街を歩いて数分、気分がいいのかルンルンで歩くリドルに対して、後ろをついて歩くトレイたちの顔色は家に近づくにつれ少しずつ悪くなっていた
リドル『あの角を曲がったらボクの家だよ。ね?本当に近かっただろう』
エース『トントン拍子に話が進んだせいで、何の準備もなしにいきなりラスボス戦みたいな状態になってね?』
デュース『あの寮長の母親か..エース、制服のネクタイはきっちり締めておいた方がいいんじゃないか?』
グリム『おい、ユウ。オレ様のリボン、曲がってねえか?』
ユウ『曲がってないけど、それ以前にボロボロなんだよねぇ』
『ユウ、私は?』
ユウ『レイラはいつでも可愛いよ♪』
『リボンの話してるんだけど..』
グリム『リドルのやつ、リボンが曲がってるとすぐに、服装が乱れると風紀が乱れるとか言って結び直してくるんだ。あいつの母親は厳しいんだろ?もしリボンが曲がってたら毟り取られちまうかもしれねぇ..!』