第18章 *告発トゥルース*
ラギー『メインディッシュの準備はバッチリ進んでるっす』
サバナ寮生A『当日は絶対ディアソムニアの連中をキャインと言わせてやります』
ラギー『ああ、決戦当日が楽しみっすねぇ。ボロボロのマレウス・ドラコニアがレオナさんに跪く姿!きっと世界中がオレ達を称賛して...ハイエナのオレにも一流企業からスカウトが来るかもしれないっす』
サバナ寮生A『プロリーグからも引っ張りだこかも!』
待ちわびる栄光の瞬間を夢見てザワザワと期待に胸を膨らませる寮生達をレオナは鼻で笑った
レオナ『はっ。まだ獲物に爪がかかった状態でおめでたい奴らだな』
サバナ寮生B『そしてレオナさんの人気もうなぎ登り!』
サバナ寮生A『夕焼けの草原の連中もレオナさんの方が王に相応しいって思い直しますよ』
レオナ『実力と血統は違うんだよ』
ラギー『え?』
レオナ『...なんでもねぇよ。そういやラギー。アレが届いたんだってな?』
ラギー『そうっす。とりあえず保管してあるっすよ。あーあ、レオナさんが手を滑らせなきゃ...』
レオナ『うるせぇな...だが使い物にはなる。タコ野郎に頼んでおいたもう1つの奴を確実に成功させるために...例の事も仕込み済みだな?』
ラギー『追い回された時にちょうど良く』
レオナ『なら、当日は更に楽しみだ。ふぁ~あ...俺はもう寝る。お前らも散れ』
適当に手であしらうと、ラギー達はそれぞれの部屋に戻っていった。残されたレオナは、談話室の小さな滝から流れ落ちる水の音を聴きながら一人静かに呟いた
"夕焼けの草原の連中もレオナさんの方が王に相応しいって思い直しますよ"
レオナ『...この学園でてっぺんとった程度で全部覆るわけねぇだろ』
そんなレオナの脳裏にまたレイラの姿が過ると、レオナは手で顔を覆うと、グシャッと前髪を乱暴に握りしめた
ポタッと3滴、心を蝕んだ