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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第18章 *告発トゥルース*




オンボロ寮・談話室


レイラを抱えてオンボロ寮に戻ると、大きなソファの上にそっと降ろし僕もその横に座った


彼女の膝の上では、いつもの調子の良い言葉が出ないのか、グリムが黙って心配そうに見上げていた


ユウ『...レイラ』


『レオさんもハイエナさんも、優しい人なんだよ...本当に』


ユウ『うん、分かってるよ。レイラが信じた人達なんだから、優しい人だと思うよ。でも...』


『...ん。ジャックは嘘をついてない...分かってるけど...ぅっ...もう分かんないよ...!』


ユウ『レイラっ!』


頭を押さえて苦しそうな顔をするレイラに僕は慌ててその体を抱き締めた


グリム『おいレイラ!お、落ち着くんだゾ...』


グリムもワタワタと両手を動かしながら、頭を押さえる手にそっと触れて落ち着かせようとしていた


『ユウ..グリム..私どうすればいいの?誰を信じれば良いの?』


ユウ『お、落ち着いて...大丈夫。当日は僕達が何とかしてみせるから、終わったらレオナ先輩本人としっかりと話をしよう?本人から聞ければ、真実が分かるよ。だから、当日レイラは安全なハーツラビュル寮にいてね?』


グリム『オレ様達が華麗に阻止して見せるんだゾ!それで試合で大活躍するオレ様を見て元気出すんだゾ!』


『ユウ..グリム..ありがと』


グリムを抱き締めながら、僕に寄りかかるように体を預けてレイラはゆっくりと目を閉じた






〔No side〕


サバナクロー寮・談話室


そこではジャックを抜いたサバナクロー寮生が集まっていた。その中心に座っているレオナが傍らで座っていたラギーに視線を送った


レオナ『ラギー。お前、昼間ハーツラビュルの奴らに追い回されたんだってなぁ?だからあれほど証拠は残すなっつっただろうが!間抜け!』


不機嫌に尻尾を揺らしながら憤るレオナに、ラギーは耳を伏せながら必死に言葉を紡ごうとする


ラギー『ち、違うんすよ。あれにはちょっと事情があって...証拠を掴まれた訳じゃないから、そこは安心して下さいっす』


レオナ『ちっ、あのいけ好かないオクタヴィネルのタコ野郎に高い代償はらって協力させたんだ。当日しくじったらお前らをフライにして食ってやるから覚悟しとけ』

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