第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
?『お前がやってるのは、通行人が鼻歌を歌ってるのとはわけが違う。爆音の路上ライブだろう!いいか?路上ライブがしたいなら、道路使用許可を警察にもらわなきゃいけないんだ。何度も言ってるだろうが!』
警官の説教に心底うっとおしそうに見ていると、遅れて後部座席から降りてきた少年はその紫色の縞模様の耳をピルピル動かしながら、のんびりとした口調で隣に並び立った
チェーニャ『いつライブをやりたくなるかは、うちの女王様の気分次第だからにゃあ。な〜リドル?』
リドル『ふん。チェーニャの言う通りだよ。ボクが歌いたい気分の時に自由に開催するんだ』
?『ダメなものはダメっ!!ったく!パトカーはタクシーじゃないんだ。送り届けてやるのはこれが最後だからな。もう二度とルール違反をするんじゃないぞ!いいな!』
最後に強く釘を差して、警官はパトカーに乗り込むとそのまま走り去って行った。そんなパトカーの後ろを恨みがましく睨みながら、リドルは舌を出して悪態をついた
リドル『べーーだ!!バンフラック!グラッカ!!』
セベク『ばんふら..ぐらっか?何の呪文だ?』
デュース『薔薇の王国の良くないスラングだ..意味は聞くなよ!』
エース『てか寮長、あんなスラング知ってたんだ』
ユウ『(あ〜..F◯ckとかそんな感じのやつね)』
『バンフラック?』
エース『言った側から復唱すんな。お前の教育上悪いし、さっさと忘れること。いい?』
『むぅ..』
イデア『えー、確定情報きましたな。路上でピーピー叫びまくってるパンク野郎..
間違いなく君らの寮長、リドル・ロ〜ズハ〜ト氏でございます』
ユウ『いやー、ドン引きだわ。普段があれだけ真面目な人だから余計に引く』
『でもあのリドルさん、似合ってるしとてもおしゃれさんだよ。髪の色もちょっと変わってるし、三つ編みもしてて可愛い。ケイさんたちもそうだったけど、ハーツラビュルのみんなっておしゃれさんが多いね』
ケイト『オレたちを褒めてくれるのは嬉しいけど、今はちょーっと違うかなぁ』
トレイ『..リドルも17歳だし、ちょっと悪いことに興味があるのも当然だよな』
ユウ『トレイ先輩は考えるのをやめた』
ケイト『ちょっと、トレイくん!お父さんみたいなコメントやめて!?』