第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
シルバー『それはそうかもしれないが..それでお前が深く傷つくことになるのは、正直見たくはない』
『そしたら、みんなが守ってくれるでしょ?』
『『『!!』』』
小さな笑みに胸が締め付けられる。あまりの儚さに、このまま消えてしまうのではないかという錯覚を覚え、全員の心に必ず守らなくてはと強い意志を芽生えさせた
シルバー『ああ。その時は、必ずお前を守る。決して傷つけさせないと誓おう』
ユウ『もしリドル先輩があの時みたいに酷いこと言うようなら、僕が全力で殴り飛ばすから大丈夫。母親の方は....先輩がた、よろしくお願いします』
ケイト『そこは自分で行かないんだ』
ユウ『さすがに夢とはいえ、女性を殴る訳にはいかないでしょう?なのでお口が上手な先輩がたにパスします』
ケイト『あんまり期待しないでね。やるだけやるけどさ』
レオナ『うだうだ考えててもしょうがねぇだろ。とにかく、お前らのボスがいそうなところへ行ってみるしかない』
シルバー『そうだな...そういえば、街中を移動するのに寮服では目立つ。全員制服に着替えておこう』
街に遊びに来た学生を装うために全員が制服へと着替え、いざリドルの家へと向かおうと歩きだしたその時、
ファンファンファン!!
『『『!!』』』
突如響き渡るサイレン音に全員の肩が跳ね上がる。音のする背後を振り返ると、遠くの方から赤と青の警告灯を光らせたパトカーがこちらへと向かってきていた
『パトカー?』
デュース『はっ!まさか僕たちを追いかけてきたのか!?』
エース『なんでそうなるんだよ。オレら何も悪いことしてないでしょーが』
ユウ『流石元ヤン。過去に世話になったの思い出しでもした?』
オルト『この先で、何か事件でもあったのかな?』
立ち止まり過ぎていくのを待っていると、パトカーは何故かこちらのすぐ隣で停車し、デュースはやはり何かしたのではと過剰に反応して逃げの姿勢をとる
そうこうしていると、運転席と助手席から警官2名が降り、後部座席のドアを開け誰かを引っ張り出し始めた