第106章 *熱中ベイキング(トレイの夢)*
ユウ『トーレーイーせんぱぁぁぁい????ふざけた真似してんじゃねぇですよ?いったい何考えてるんです?
そんなこと..そんなこと..っ!!
僕だってまださせたことないのn『アホか!!』ぐへぇ!!』
セベク『は、は、は、破廉恥だぞトレイ先輩っ!!戦力になるからと少し敬意を見せた僕が馬鹿だった!!あ、あああ、あんなっ!!あんな..』
シルバー『落ち着けセベク。よく分からないが、みんなが不適切だと思っていることは伝わってくる。そこは反省してほしい、トレイ先輩』
トレイ『はははっ、分かってるよ。セベクもシルバーも悪かったな。みんなも変な気にさせて悪い。もうしないから許してくれ
(次は、誰にも邪魔されないところでやってみるか..)』
イデア『悪いって言いながら全然悪びれてないところ..ほんと、腹の奥では何考えてるかわからない人種って怖っ』
『トレイさん』
トレイ『ん?』
『学校に戻ったら、またいっぱいお菓子食べさせてね』
トレイ『ああ。お前に喜んでもらえるような、とびきり美味いものを作るから、楽しみにしていてくれ』
『ん』
トレイ『っと、いきなり抱きついてどうした?甘えてくれてるのか?』
腕に飛び込む体を受け止めると、腕の中の小さな体はスリスリ甘えながらコクリと頷く
『ん...トレイさんにやっと会えたから嬉しくて。目が醒めてくれてよかった..会いたかった』
トレイ『..俺も、お前にまた会えて嬉しいよ。起こしに来てくれて、迎えに来てくれてありがとな』
微かに鼻をくすぐる自分好みの香りに目を細め、随分と久しぶりに感じる愛しい温もりを刻みつけるように、縋り付くその身を抱きしめた