第106章 *熱中ベイキング(トレイの夢)*
ユウ『で..で..』
『わーー』
ドシン!ドシン!ドシン!
ボヨンボヨン...
ユウ『でかすぎんだろ..』
ナイトレイブンカレッジ・ハーツラビュル寮
オルト『霊素シグナル、トラッキング成功。指定された座標へ到着しました』
『お花の匂い』
ユウ『トレイ先輩の夢もハーツラビュルの前からスタートってことね』
ケイト『はーい、トレイくんの夢に到着〜..っと!エースちゃん、移動中にカメラ向けたらポーズ取ってくれたね。意外と余裕あるじゃん』
エース『オレ、遊園地では絶叫系から回るタイプなんで。ローラーコースターみたいでちょー気持ちよかった〜!』
デュース『だよな!すげえスピードで風を切る感覚がたまんなくて、すぐに到着しちまうのがもったいないくらいだ!』
オルト『ハーツラビュル生は、夢渡りで体調不良になる人がまだいないね』
ケイト『うちの寮、場所によっては次元が歪んで上下左右がひっくり返ってたりするんだけど..それでグロッキーになってる子見たことないし、基本的に三半規管が強いのかも』
イデア『闇の鏡、魂の資質だけじゃなくて三半規管の強さも判別してんの..?ますます謎の魔法道具..』
エース『ところでユウとレイラとグリムって絶叫系のコースター得意だったっけ?』
ユウ『あー..まあ、絶叫系は好きな方ではあるからね』
『私は..遊園地に行ったことないから分かんない。でも、今までいっぱいグルグルしてきたからもう慣れちゃった』
エース『じゃあ、夢渡りも余裕ってわけね。ラッキーじゃん。あ、そういや..ユウたちは、ここまで何回くらい夢渡りしてきたの?』
シルバー『ああ。3人とはもう..15..いや、20人近くの夢を渡ってきた』
エース『え、20人も!?じゃあ、お前らはオレらを最初に起こしに来たわけじゃないってこと?』
ケイト『そーみたい。ってか、もう他の寮の人は起こし終わってて..あとはトレイくんとリドルくんが揃えば、イデアくんの考えた最強の魔王討伐パーティーが揃うって感じらしいよ』