第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
スゥッと細められる瞳は笑っておらず、どこか煽るような言い回しにレオナは眉間にしわを寄せ、イデアは静かに散った火花にタブレットをガタガタと震わせた
イデア『うわ、笑顔怖..ナイトレイブンカレッジあるある。他寮生に絶対ナメられたくないムーブ..』
ケイト『てゆーか、さっきオレの夢で実際に闇になったリドルくんたちを見てるし、それにリスク回避のための先回りは慣れっこでーす..てわけで、ここはなるだけ穏便にいこう。オレらでリドルくんとトレイくんの気を引いてるうちに..
1年生ちゃんたちからエースちゃんに語りかけてもらって、目を醒ましてもらう作戦でどう?』
シルバー『いい案だ、ケイト先輩。もし戦いになっても、人数的にこちらが有利』
イデア『万が一途中でこの夢の住人であるケイト氏と遭遇しても、ケイト氏本人がいれば対処も簡単だしね』
ケイト『うん。見たところ、他の寮生も来てないみたいだし..ってわけで、1年生ちゃんたち。頼んだよ〜♪』
陽気にピースサインを送ると、こちらの返事も待たずに、ケイトはレオナたちを引き連れて先に出かけたリドルたちを追って去っていってしまった
デュース『あっ、ダイヤモンド先輩!..行ってしまった。エースの目を醒まさせるといっても、どうしたらいいんだ?』
オルト『現実との齟齬を突きつけるか、大きなショックを与えるのが有効だけど..過去の経験上いきなり打撃を与えてもあまり意味はない。
やっぱり、現実との齟齬を突きつけるところからスタートした方がいいね』
ユウ『ちぇー。殴って解決するんだったら全力でやるんだけどなぁ』
デュース『ユウ、なんだか嬉しそうだな』
セベク『なら僕の出る幕はないな。やつとは選択授業でくらいしか接点がない。1-Aの人間ども、行くがいい』
グリム『相変わらず偉そうなやつなんだゾ。ユウ、レイラ、デュース、行こうぜ』
ユウ『はいよ』
『ん。エースのこと、早く起こしてあげないとね』
オルト『頑張って』