第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
ユウ『全員進級して、元の世界に帰れる..?』
リドル?『まだ実感が湧かないのかい?学園長から聞いた話によると..一方通行ではなく、気軽に元の世界とこちらを行き来できるようになったそうじゃないか。実に素晴らしいことだね』
トレイ?『ああ。いい結果になって本当に良かった。ユウが元の世界に帰るって話が出るたび、お前たちすごく寂しそうにしてたもんなあ』
エース『違うって。どんよりしてたのはグリムとデュースだけ!一緒にしないでもらえます?』
リドル『素晴らしいことといえばもう1つ。
レイラの身の安全が保証されたことだね』
『私..?』
エース『そうそう。それもあの学園長が筆頭になって、カリム先輩とかヴィル先輩とか..そこにいるレオナ先輩たちとかが色々やってくれたんでしょ?いつもは引きこもりのイデア先輩まで張りきってたし』
リドル?『各国の有力者や権限を持った人物たちへ、彼らと関わりのある学校関係者たちが協力を要請。魔法機動隊や警察などを動員し、裏社会の犯罪組織を内密に逮捕。
発足からたった数ヶ月で成し遂げてしまうなんて..うん、実に迅速かつ優秀な仕事だ』
ケイト『..だってさ。レオナくん、イデアくん』
レオナ『どうやら、この世界の俺は相当な働き者らしいな。現実の俺にはそんな権力なんざないってのに』
ケイト『(意外と現実のレオナくんもやりそうだと思うけど..)』
イデア『せ、拙者はそんな明らかに面倒くさい正義のヒーローじみたことなんて絶対にしませんぞ!てか、いくら全世界の警察組織を使ったところで、そんな数ヶ月ちょっとで犯罪組織全壊滅!みたいなことできるわけないじゃん』
オルト『(現実の兄さんも、レイラさんのことならなんだかんだでやりそうな気がするんだけど..)』