第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
トレイ?『他にやるべきこと..か。確かに、レオナの言うことにも一理あるな。着替えよりもまずは..食事にしよう!』
エース『やった!オレもう腹ペコペコ!』
トレイ?『万が一を考えて、たくさん食材を持ってきていてよかった』
レオナ『おい、俺はそんなことは一言も..』
トレイ?『せっかくのお祝いが、物足りない量じゃ悲しいからな』
レオナ『..お祝い?』
トレイ?『おいおい、デュース。まさか、何も伝えずにレオナたちを連れてきたのか?』
デュース『えっと、それはその..ど忘れしてしまって』
レオナ『おい。またわけのわからない"なんでもない日"のお祝いだとか言うんじゃないだろうな』
トレイ?『まさか!今日はちゃんとおめでたいことがあったのを祝うために集まったんだよ』
リドル?『デュースの忘れっぽさにも困ったものだね。エース、説明しておやり』
エース『もー、しょうがねーな』
心底呆れた様子で、それでも笑みをすぐに戻すとユウやグリム、レイラとデュースを見つめながらサングラスの奥の瞳を静かに細めた
エース『今日はオレら全員の進級と、
ユウがこの世界と元の世界を行き来できるようになったお祝い。
そんで、黒兎を悪用しようとしてる連中が全員逮捕されて、レイラが堂々と外を歩けるようになったお祝い旅行でしょーが!』
『『『えええーーーー!!!』』』
ユウ『え?は?なにそれどういう..』
『ぇ、ど、して..?』
トレイ?『なんでケイトまで驚いてるんだ。この旅行の立案者はお前だろ?』
ケイト『うぇっ?オレ?』
エース『あ、分かった。さては、何度もオレらに説明させて、喜びを噛みしめようとしてるんでしょ?まあ、みんなの気持ちも分からなくないけど。
オレもグリムかデュース、どっちかは落第すると思ってたし。それに、"あの"テキトーな学園長が、ユウを元の世界に帰せる方法をマジで見つけられるとも思えなかったしね』