第17章 *証言ポートレート*
ユウ『目眩かな?』
『眠かった?』
ジャミル『殆どの奴等はそう思うだろうが...俺にはあの感覚に見覚えがある。恐らく、ユニーク魔法の一種だ』
『『『!!』』』
ジャミルの発言にカリムはピンと思いだすと、彼のユニーク魔法について喋ろうとした。だがその時、物凄い速さでジャミルはカリムの口を塞いだ
カリム『~~ぷはっ!何で口塞ぐんだよ』
ジャミル『今は俺の話はいいから。とにかく、犯人が使ったのは相手の行動を制御できるような魔法だと思う』
ケイト『なるほどね~。だから目撃者には本人の不注意にしか見えなかったってことか』
リドル『もしそれが一瞬の事なら、被害者自身も自分の不注意か操られたのか判別がつかないかもしれない。ボクも階段から落ちかけた時、無理矢理操られたような感覚はなかった』
ケイト『ってか、そんな魔法...犯人を捜すの無理ゲーじゃん。どうする?』
『人を操る魔法...ん?ね、グリム...メンチカツサンド』
グリム『メンチカツ...ハッ!オレ様もそれを習得すれば、毎日人を操って学食のパンを独り占めできるんだゾ!』
リドル『パンを独り占めって...もう少しまともな目標を持ったらどうだい?』
ユウ『ハッ!その魔法があれば...レイラを操ってあんなことやこんなことを』
ケイト『ユウちゃんそれはダメっしょ...』
『グリム、違うでしょ』
レイラは顔をしかめると、グリムの頬を両手で摘まむと左右にムニ~っと強く引っ張った
グリム『んな"ぁぁぁ~!ひゃめるんらゾレイラ~!』
『メンチカツサンドを思い出して』
グリム『メンチカツサンド...あ"~~~~~~!!!』
グリムは昨日の昼食のメンチカツサンドを巡って、ラギーと一悶着あった事を思いだし大声をあげた
グリム『オ、オレ様、知ってるんだゾ!そのユニーク魔法使うヤツ!』
ユウ『犯人は、ラギー・ブッチだ!』
ケイト『ラギーって...サバナクロー寮の?』
リドル『捕まえて話を聞き出そう...』
ケイト『ええっと、ラギー・ブッチくんは2年B組だね』
『........』