第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
ユウ『..そうだよね。会いたいよね。早くあいつの目を醒まして"お寝坊さん"って言ってあげよっか』
『んふふ..ん。お寝坊さんなエースには、いっぱいギューってして、ほっぺたちょっとムニムニするの』
ユウ『いいね。僕もちょっと軽く蹴りでも入れようかな』
オルト『お〜い、2人とも〜!そろそろエースさんを見つけに出発するよ』
ユウ『はいはーい!...さ、水遊びはここまでね。えっと、靴下は...』
『ぁぅ、足が砂だらけ』
散々水を蹴って遊んだため、びしょびしょに濡れた足には浜の砂がつき、今更感じた不快感にムッと顔をしかめた
ユウ『ありゃりゃ。まずは海で軽く砂を落として、濡れたところは..』
ケイト『ユウちゃん、レイラちゃん。砂とか濡れたところは綺麗にしてあげるから、とりあえず戻っておいで』
手招きするケイトに互いに顔を見合わせると、ユウとレイラはすぐに小走りで駆け戻っていった
ケイト『はい。レイラちゃんはここに座って』
2人が戻るとケイトはすぐに魔法で小さな木の椅子を召喚し、その上にレイラを座らせた。そしてペンを振って水魔法で水球を作ると、砂まみれの足を優しく包み込んだ
『わ、すごいね。足がむにゅむにゅされてる』
ケイト『マッサージされてるみたいで気持ちいいでしょ。砂はこれで流して仕上げの乾燥は風魔法で、っと』
今度は柔らかい風が足を包むと、みるみるうちにずぶ濡れだったところが2分もしないうちにすっかり乾いた
『あっという間に綺麗になっちゃった。ありがと、ケイさん』
ケイト『どういたしまして。じゃあ次はユウちゃんの番ね』
ユウ『え?ああ、僕もちょっと砂被ってたか。じゃあ、すみませんけどよろしくお願いします』