第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
『〜♪…ん?』
隣で洗われているユウを横目で見ながら靴下を履いていると、フッと目の前に影が差しこむ。見上げると、無表情でこちらを見下ろしたレオナがその場で跪き、静かに手を差し出した
レオナ『御御足を、失礼』
『んぅ?』
突然靴下を履き終えた片足をとられ首を傾げていると、彼のもう片方の手には靴が握られていた
『もしかして、履かせてくれるの?』
レオナ『お嫌ですか、レディ?』
『ううん、嬉しい』
首を横に振ると口元を緩め、レオナはもう一度"失礼"と一言入れると、そっと小さな足に靴を履かせていく
両足を履き終えるとまた手を差し出し、レイラがそれをとるとゆっくり立ち上がらせる
『ありがと。今日のレオさんはすごく優しいね』
レオナ『いつも。だろ?』
『んふふ..そうだね』
ユウ『僕が動けないのをいいことにイチャついとるわぁぁぁぁ』
ケイト『ちょっとユウちゃん、動かないで』
シルバー『よし、2人も動けるようになったところで、夢の主を探しに行こう。
砂浜にいくつか足跡が残っている。大きさ、深さからして、この足跡の主は俺とそう変わらない体格だろう』
デュース『なら、エースのかもしれない。足跡を追ってみましょう』
奥へと続く点々とした足跡を辿り、一同はエースを探して広々とした砂浜を歩き始めた
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南国リゾート・コテージ
足跡を追って広い砂浜から森へと入り暫く進むと、再び開けた場所へと出ることになり、赤い屋根が特徴的な大きなコテージがまるで出迎えるように建っていた
『可愛いおうちがあるよ』
セベク『む?テラスに人影もある。あれは..』
エース『...あ!やっと来た!
おーい!ユウ、グリム、レイラ!デュース!ケイトせんぱーい!みんな、着くの遅かったじゃん。待ちくたびれたぜ』
こちらの存在に気づき、テラスで外を眺めていた体を起こして駆け下りてくると、頭上に夢の主の証である光る小鳥が飛ばしながら、エースは少し嬉しそうにこちらへと走ってきた
超絶浮かれたアロハシャツに身を包んで