第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
シルバー『ということは、故郷の夢を見ているわけではなさそうだ』
グリム『ちゃらんぽらんなエースのことだし、1年中夏休み!遊びまくり!みてーな夢な気がするんだゾ』
ケイト『ありそ〜。だってここ、完璧に南国のリゾート風だもんね』
デュース『.....ん?そういえば、ユウとレイラの姿が見えない気が..』
『『『え!?』』』
その言葉にバッと自分たちの周りを確認すると、デュースの言う通り2人の姿はいつの間にか忽然と消えていた
ケイト『うっそぉ!?さっきまで2人ともオレの目の前にいたのに?』
シルバー『まさか、この夢の闇に引きずり込まれて..!』
デュース『そんな..すぐに探して助けねぇと!』
レオナ『必死なところ申し訳ねぇが、あの草食動物2匹なら向こうではしゃいでるぜ』
『『『え?』』』
『わわっ、冷たくて気持ちい』
ユウ『待ってレイラ。僕の手をちゃんと握ってて』
レオナの指差す先には、裸足で浅瀬の水を軽く蹴りながら楽しそうにはしゃぐレイラとそれを苦笑いで見守るユウの小さな笑い声が聞こえ、一同は安堵と呆れの入り混じった感情が湧き上がった
『『『....』』』
ケイト『レオナくん、いつから気づいてたの?』
レオナ『んなもん最初からだ。お前が呑気に撮影してる間に、こそこそ抜け出して遊び始めてた』
セベク『な..!まったく、なんなんだあいつらの能天気さは!心配して損をしたぞ』
デュース『ユウもレイラも、妙に図太いというか変に怖がったりとかしないところがあるからな』
シルバー『とにかく2人が無事で良かった。呼び戻して早速夢の主を探しに行こう』
ケイト『オッケー。
にしても..楽しそうだね、レイラちゃん』
デュース『そう、ですね..』
ケイト『賢者の島の海はここまで透き通ってないから、こんなにキラキラして綺麗な海って初めてなんじゃない?テンションがアガるのも分かるんだよね。あの子、そういうもの大好きでしょ?』