第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*
イデア『えっと..1年生がわちゃってる間に、デュース氏のダミーデータの作成が終わってますんで..オルト、ダウンロードして出力よろ』
オルト『はーい、了解』
S.T.X.Yから受け取ったデータを出力すると、デュースの目の前に金髪で目つきも少し鋭いヤンキーデュースが現れた
デュース『うわっ!すごいな。僕が2人いる..ダイヤモンド先輩のユニーク魔法みたいだ』
セベク『これで出発の準備は全て整ったな。次の夢に..うわっ!』
オルト『レオナ・キングスカラーさんが図書館の椅子をいくつも並べて、その上で昼寝してる!』
デュース『いつの間に!?』
デュースが目醒めたことでこの夢でやることがなくなったと早々に切り上げたレオナは、ぐぅぐぅと椅子をベッド代わりに寝息を立てていた
『レオさん、起きて』
レイラはそんなレオナの元に歩み寄り、彼の髪を撫でて優しい声色で揺り起こすと、触れた耳がピルルと動き瞼がゆっくりと開いていく
レオナ『ふぁ〜あ..もう用事は済んだのか?』
『ん。だからもう次の夢に行くよ』
レオナ『はいはい。ならさっさと行くぞ。
やっぱり、お前の起こし方が1番優しくて目覚めが苦じゃねぇ。どっかの誰かさんたちも、お前を見習ってくれりゃいいんだがなぁ』
『んふふ..レオさんが私を起こす時のやり方を真似っ子してるの。でも、レオさんのはもっと優しかった』
レオナ『ふっ、そうだろ?』
シルバー『.....よし、レオナ先輩も起きたなら、そろそろ出発しよう。みんな、俺の腕に掴まってくれ』
移動のために全員がシルバーの体に集まりそれぞれ掴まっていく。前回よりも人数が減ったとはいえ、それでも一人の体にくっつくには窮屈で何度かモゴモゴ動きながら調整しながらやっと体勢が整うと、シルバーは夢渡りの詠唱を唱えた
シルバー『では..いくぞ!
"いつか会った人に、いずれ会う人に..
同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)"!』