第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*
グリム『ええ〜っ!?そこまで言ったら最後まで聞かせるんだゾ!』
ユウ『まあまあ、いいじゃん。結末は自分の目で見るのが一番だし。レイラ、今度のホリデーの後、その本を貸してくれる?』
『ぁ..それはだめ』
シルバー『なにか事情でもあるのか?』
『おばあちゃんが、この本が残ってるのが知られるのは危ないから、村の外に持ってくのはだめだって。それに黒兎以外の人が見るのもだめ。だから、ママとパパにも見せたことないの』
グリム『なんだそりゃ。ただの本なのに、なんでそこまでしなきゃなんねーんだ?』
セベク『出版が停止された過去の本が残っている。しかも伝説の黒兎を題材にしたものとなれば、多少なりとも騒ぎにはなるだろう。持ち出しに制限がつくのも仕方がないのかもしれん』
ユウ『え..だとしたら、ちょっとだけとはいえ本の内容を僕らに話しちゃってよかったの?』
『ん、ここは夢の中だし他に誰も聞いてない。
それに..ここにいるみんななら、大丈夫だって信じてるから』
『『『レイラ/さん...』』』
寄せられる信頼にシルバーたちの胸に熱いものが込み上げ、その思いに裏切らず応えなくてはという使命感に駆られる
シルバー『分かった。今日聞いたことはここだけの話にして、夢から醒めても他言無用を約束しよう』
みんなもいいな?という問いに全員が頷くと、少し不安そうだったレイラも安心したように顔をほころばせた
オルト『それでレイラさん、やっぱり結末は教えてくれ..』
『ない』
オルト『だよね』
『.......』