第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*
セベク『今は本を読んでいる場合ではなかった。続きはこの夢から醒めたらにしよう』
デュース『セベク、お前は本を読むのが好きなのか?』
セベク『逆に、読書が嫌いな者がいることが信じられないな。静かに文字を目で追い、知識や物語に浸る..最高の体験だぞ!』
グリム『ほーん。もしかしてセベクが静かなのって、本を読んでる時だけなんじゃねーのか?にゃはは!』
セベク『グリム!貴様も大魔法士になるなどと嘯きながら、どうせろくに読書をしていないのだろう』
グリム『オ、オレ様は本なんか読まなくたって、天才だから平気だもんね』
デュース『魔法史では、歴史書を読んで感想文やレポートを書かなきゃいけない課題があるだろ。
..優等生になりたいなら、もっと本を読まなきゃな。今は全部白紙でも、いつかここにある本の中身が全て埋まるくらい..たくさん!』
セベク『はっ!口だけにならないようにな』
シルバー『..そう言うなら、お前がデュースやグリムに読みやすい本を選んでやったらどうだ?昔、俺にも何冊か見繕ってくれたことがあっただろう?』
『そうなの?』
シルバー『ああ。読書を始めると眠気が襲ってきてなかなか最後まで辿り着かなかった俺も、お前が選んでくれたものは読み切れた』
オルト『それは興味深いね!セベクさんがどんな本をチョイスするのか知りたいな。ねえ、僕にも1冊選んでくれない?』
ユウ『じゃあさ、夢から醒めたらみんなで図書室に行こうよ。エースとかジャックも誘ってさ』
セベク『は?どうして僕が...だが、まあ。そうだな。現実に戻ったら、トランプ兵物語を図書館に借りに行くつもりだ。そのついでにだったら、1冊くらい良書を見繕ってやってもいい。
読書の感動を知らぬ貴様らが、憐れでならないからな!ハッハッハァ!』
『『『むっ..!』』』