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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*











図書室





わあああああっ!!!


おらあああ!!


ドンドン!!ガタンガタンガタン!!



図書室へと近づいていくにつれ、騒がしい喧騒と物と物が激しくぶつかる音が大きくなり、やっとのことで辿り着いた


そこには、エーデュースを先頭にしたハーツラビュルとオクタヴィネルの寮生たちが、棚の本を取り出しては相手を殴りつけたり本を投げ合ったりと、もはや静かな図書室にはあるまじき大乱闘状態となっていた


グリム『ふぅ、ふぅ..追いついたんだゾ!』


ユウ『ちょ、本で殴り合いとか拳じゃないんかい!!てか本で殴り合うな!ちびっ子じゃないんだから』



ヒュンッ!



ユウ『危ない!』


『っ!』


グリム『あぶねぇっ!でけぇ本が飛んできたんだゾ!』


誰かが投げたであろう図鑑のような特大で分厚い本を間一髪避けると、転がった先の廊下から遅れて追いついたシルバーたちが現れ、同じく目の前の大惨事に驚愕した


オルト『ユウさん、レイラさん、グリムさん!』


シルバー『自習室の使用権をオクタヴィネルと争っていると聞こえたが..』


レオナ『本という本が床に散らばって..ひでぇ有り様だな』


イデア『うひぃ..トレインや司書にバレたら、2万字超えの反省文書かされそう』





セベク『あ、ああ..ああああ!』





突然体を震わせ、散らかった本の山へと駆け寄っていく。ぶつけられ投げられたりしたせいで、本の至る所に傷やページの折れ曲がりが出来てしまった事に、信じられないものを見たような表情でその場に座り込んだ


セベク『魔法解析学の良書"魔法解析学入門:基本原理から応用まで"が床に!ページの端が折れてしまっている!なんてことを..んっ?なんだ?この本...


中身が全部白紙ではないか!』


いくら捲ろうと文字の一つも記されていないことに声を上げると、シルバーも足元に落ちている本を拾い上げページを開く


シルバー『こっちに落ちている"魔法植物大全"は、文字は書いてあるがスペルがめちゃくちゃで読めない』


セベク『この"大魔法士伝記全集"も"魔法生物百科事典"も..ほとんどのページが白紙だ』



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