第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*
バタバタバタバタっ!!!
ハーツ寮生『ローズハート寮長!大変です!』
足がもつれそうな勢いで駆け込んできた寮生に全員の視線が集まる。しかしリドルはすぐに表情を引き締めると、すぐに"食事中に大声を出すな"と軽く叱責した
そのことに軽く頭を下げ謝るもそれどころではないといった様子で、助けを請うようにリドルの側へと寄っていく
ハーツ寮生『図書館の自習室の使用権を奪いに、オクタヴィネルの野郎どもがカチ込んできました!』
リドル?『カチ込みだって?それは聞き捨てならないね』
デュース『ちっ、そうか..来週の小テストに向けてだな。あのインテリぶったインチキ野郎ども!』
トレイ?『オクタヴィネルの寮長や幹部たちは?』
ハーツ寮生『動いていません。1年生のみのチームで殴り込んできたようです』
ケイト?『んー、じゃあリドルくんやオレたちが出ていかない方が、大事にならずにすむかな。
エースちゃん、デュースちゃん。1年連中を集めて、場を収めてきて。よろよろ!』
『『もちろん !』』
リドル?『負けることは許されないよ。お分かりだね?』
『『はい、寮長!』』
先輩二人からの言葉を受けたエーデュースコンビは席を立ち走り出すと、あっという間に大食堂から出て行ってしまった
グリム『あっ、デュースが行っちまった!オレ様たちも追いかけるんだゾ』
ユウ『はいはい行きますよ。レイラ、行こっか』
『ん』
ユウの手を取り立ち上がると、少し離れたところでこちらの様子を伺っていたレオナたちへアイコンタクトを取り、すぐさまデュースの後を追いかけ走り出した
グリム『ふなぁ〜!デュースのやつ、足が速すぎるんだゾ』
ユウ『そりゃ陸上部だからね。でも、目的地が図書室って分かってる分、迷わず行けるからいいじゃん。それに、偽のリドル先輩たちからも離れてくれたのはむしろ好都合』
『.....デュース』