第16章 *百獣コンフリクト*
先程の試合で汚れてしまった制服や手を気にして撫でようとしたのを止めるが、レイラは気にしないとエースに撫でるのをせがむように身を乗り出す
その愛らしい行動に内心悶えながら、手では触れずに顔だけ近づけるとそっと額にキスを落とした
ケイト『(自然とイチャつくな~)んじゃ、ジャックくん。オレたち帰るけど、怪我には気を付けるんだよ~』
ジャック『お前らに心配される筋合いねぇっつってんだろ、さっさと帰れ』
『ジャック、今度触らせてね』
ジャック『...はぁ....気が向いたらな』
さすがにそろそろ断るのも面倒になってきたジャックはため息混じりに言う。だがレイラが嬉しそうな顔を見せたため、まあいいかと少しだけ表情を緩めた
サバナクロー寮・談話室
レオナ『おい、オマエ』
サバナ寮生A『なんすかレオナりょ、ぐあっ!!』
エース達をいたぶった後、レオナ達は寮内へと戻り各々解散していた。そんな中、寮生Aが一人談話室を歩いていると、ふと後ろから声をかけられた
振り向くと寮長であるレオナの姿があり、口を開こうとしたその時、突然胸ぐらを掴まれ軽々と片手で持ち上げられる
急なことに抵抗出来ずに、されるがまま足が地面から浮き上がり足が宙をかく
サバナ寮生A『レ、レオナ..りょ..ちょ..何を...っ!』
レオナ『テメェ、あのウサギが俺の獲物だって知ってるよなぁ?』
サバナ寮生A『は、はいっす...だ、から..さっきそのウサギ...連れて、来たじゃないっすかっ...!』
レオナ『あぁそうだな。献上したのは褒めてやるよ』
サバナ寮生A『だっ、だったら...』
レオナ『だがな』
サバナ寮生『っがぁ!!!』
グッと胸ぐらを掴む力が強まり、余計に首が絞められ寮生Aは苦しみに悶えた。目の前のレオナの宝石の瞳はどす黒い感情によってギラリと光り、その怒りが本気だということが容易に分かった
レオナ『アイツに触れて良いとも泣かせて良いとも言った覚えはねぇ』
寮生『が...ぁ...』
レオナ『勘違いすんな。アイツは...レイラは"俺の獲物"だ。それをキッチリ覚えとけ』
サバナ寮生A『うぁ"っ...は、はい...ずみまぜ...した..』