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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*





レオナ『よせ、やめろ。その歌だけは聞きたくない』



キファジと呼ばれた男性の言葉を心底耳障りだと、頬杖をつき玉座に腰掛けていたのは、服も髪型も少し違うが、レイラたちのよく知るレオナ本人だった。彼の頭上では夢の主の証拠である光る小鳥が飛び回る


『『『!!』』』


『レオさん..!』


ユウ『うわ、エペルみたいにクソワロかと思ったら...くそ、割とカッコいいな。ていうか、陛下ってことは..』


『レオさんがこの国の王様ってこと?』


ラギー『それって、まさか..』





キファジ『レオナ陛下、もうこの国を救えるのは貴方様だけなのです。長く病に伏せっておられた前王が崩御され、後を継がれたファレナ殿下ご一家も不良の事故で..』


レオナ『言うな。あれは悲劇だった。兄貴だけでなく、幼いチェカまで..思い出すだけで、涙が出そうになる』


キファジ『ええ。そして貴方は悲劇と混乱の中で、王となられた』


レオナ『気乗りしなかったが、"仕方なく"な』


キファジ『"私は悲しみを乗り越え、新しい時代の夜明けに向けて突き進む。平和と繁栄のため、民と手を取り合い、栄光ある未来への道を切り開いていく"

貴方は戴冠式の日、そうおっしゃった。あの言葉は嘘だったのですか?』



レオナ『嘘?約束通り未来への道を切り開いてやっただろ。スラムを一掃して再開発。国内に埋もれていた地下資源を掘り出した。それで稼いだ金を元に、インフラ整備もそれなりにしてやったじゃないか』



キファジ『専門家の忠告や国民の反対を無視し、急激な開発を進めた結果..この国はどうなりました?緑は枯れ、水は汚れ、動物たちは消え失せた!もはやこの国には食べるものも、水もない。これのどこが"栄光ある未来への道"なのですか!?』


レオナ『ちっ。うるせぇな..俺は親父はファレナとは違う。古い慣習やしきたりにしがみつく馬鹿どものご機嫌伺いなんぞ、この先も一生しねぇからな』


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