第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
そんな軽い小競り合いをしているうちに、ハイエナたちはあっという間に目の前まで来てしまっていた
?『王宮に堂々と乗り込んでくるとは..いけねぇな、不法侵入だ!』
アズール『とんでもない!僕たちは修学旅行生でして..知らないうちに入ってしまっただけです』
?『へぇ〜、学生ね。この辺じゃ見たことない制服だ。他の国から来たのか?』
ユウ『黎明の国の賢者の島から..ですけど』
?『他人の縄張に勝手に入ったやつがどうなるか、知ってるか?』
?『どうなったって文句は言えねぇんだぜ〜。デヒャヒャヒャ!』
まるでこちらの退路を塞ぐように、ぐるぐると周りを徘徊するハイエナたちにユウたちの頬に冷や汗が伝い落ちる
しかし、血の気の多いこの二人だけは果敢にも彼らに対抗するように威嚇の声をあげだした
ジャック『ふん。近衛兵だかなんだか知らねぇが、俺たちが学生だと思ってナメた態度とりやがって』
セベク『この国の近衛兵は武術に長けた者が多いと聞いたが、見るからに洗練されていないその動き..ただのごろつきとしか思えんな』
?『あぁん?図体もでかいが態度もでかいガキだな』
ラギー『いやだなぁ〜、皆さん。子供相手にそんな怖い顔しないでくださいよ』
アズール『ほら、皆さん。もう日も暮れるし、おいとましましょう!』
このまま噛み付いていきそうな二人を抑えながら、ラギーとアズールは当たり障りのない言葉と共に全員で元来た道へと踵を返すが、ハイエナたちは道を塞ぐようにサッと前へと躍り出る
?『せっかく来たんだ。ゆっくり晩飯に付き合っていけよ!』
ジャック『晩飯だと?』
?『へっへっへ、今日のシェフのオススメは..ロースト・ウルフだぁ!アハハハハハ!』
?『おっとぉ?こりゃまた可愛いうさぎちゃんもいるじゃねぇか。こっちは柔らかくて特に美味そうだぜ!』
『っ.....』
下卑た視線を向けると、ハイエナたちは足元から這い上がってきた黒いドロドロに包まれ、その姿を闇へと変貌させた
ラギー『うげっ!なんなんすかあれ!?』
ジャック『あれが夢の主が目醒めないように邪魔してる闇です!』
セベク『こうなったら仕方ない..やるぞ、お前たち!』
『『『ドリームフォーム・チェンジ!』』』