第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
ラギー『だったら、まずは体術をお勉強しなきゃね。あーでも、ムキムキになったレイラちゃんを想像したくないから、やっぱり近衛兵にはならないで』
『..むぅ』
セベク『興味深いな。幼い頃から鍛錬を積んだ王宮近衛兵か』
シルバー『だが、その腕自慢の近衛兵の姿がここまで1人も見えないということは..』
ラギー『王宮で"何か"が起こってるのは間違いないっすね』
アズール『それを分かっていながら、正々堂々正面から乗り込んでいくことに疑問を覚えます。ここはもっと慎重に..一度引き返して対策を練ってからにした方が良いのでは?』
グリム『へん!オレ様たちは今まで他のやつの夢の中で、散々怖い目にあってきたんだゾ。
どんなやつが出てきたって、笑い飛ばしてやる。にゃっはっは!』
『『『ヒャッハッハッハッハ!!』』』
グリム『ふなっ!?』
突然、王宮の方角から悪魔のような高笑いが響き、暗闇の中から派手な装飾に身を包んだ3人のハイエナの獣人がこちらへと歩いてきた
獲物を見つけた猛獣のような鋭い瞳とニヤニヤとした邪悪な笑みにゾクゾクと悪寒が走り、グリムは一目散にユウの足元に駆け込みその後ろに隠れた
ユウ『ちょっと。さっきまでの威勢はどうしたの?』
グリム『う、うるせー!』
『ぁぅ...』
ユウ『こっちおいで』
シルバー『ユウ、そのままレイラを背に隠していてくれ』
レイラを背に隠したユウの周りにシルバーたちが一箇所に固まり、守りの体制を取っていくと、こちらの警戒心に気づいたハイエナたちは更に笑みを深める
?『おいおい、見てみろよ。あの連中はなんだ?』
?『なんだろうなぁ?なあお前はどう思う?』
?『エヒヒヒ..ヒャハハハハ!』
ジャック『..見るからにガラが悪い連中が出てきたな。まさかあいつらが近衛兵か?』
ラギー『王様のガーディアンチーム、サンセット・ウォーリアーの制服は着てるみたいっすけど..』
オルト『..夢の主を見つける前に、大きな騒ぎになるのは避けたいな』
アズール『だから僕は一度引き返そうと言ったんですよ』