第101章 *奮起シーフ(ラギーの夢)*
?『ラギー、お前、まさか..?』
ラギー『ははっ、見てくださいよ。あちこち泥だらけになっちまって。こんな淡い色のジャケットじゃ、洗ったって絶対にシミは残っちまう。
だからオレはちょっとやそっとの汚れじゃ目立たねえ、ナイトレイブンカレッジの黒い制服が好きなんすよ!』
ジャック『ナイトレイブンカレッジって..ラギー先輩!目が醒めたんすね!』
『良かった..』
ユウ『そうなると..この後やることはただ一つ』
?『待て!よく考えるんだ。ここにいればもう2度と飢えることはない』
?『そうだよ、ラギー!僕たちハイエナは、王様のお友達なんだぜ。なのに..裏切るっていうのかよ!』
ラギー『王様のお友達?そりゃいいっすね。でも..どんな王様にバンザイするかは、オレが自分で決める。偽物の王様なんか、いらないっす!』
覚悟を決めた瞳が学友たちを射抜く。すると、二人の姿は瞬く間に本来の闇の姿へと変わり、ラギーを深い眠りに連れて行こうと襲いかかり始めた
突然の急襲に意表を突かれながらも、持ち前の反射神経ですぐさまペンを片手に応戦を始めた
シルバー『ラギーの加勢に入るぞ!』
その言葉に全員大きく頷くと、一人闇と戦うラギーの元へと走り出した
?『ああぁ..バンザイ..王様..バンザイ..』
ドロドロと形を保てなくなった闇が地面に崩れ落ち、やがてジュワジュワと広がり消えていった
ジャック『ラギー先輩!怪我はないっすか?』
シルバー『よくぞ闇を打ち破ったな、ラギー』
『おはよ、ラギさん』
ユウ『気分はどうです?まあ良いも悪いも、今混乱してるでしょうけど』
ラギー『ジャック君、シルバー君、それから他のみんなも..今オレ、めーっちゃ頭が混乱してるんすけど。これ、一体何が起こってんすか?』
オルト『それについては僕が説明するよ。この動画を見てくれる?』