第101章 *奮起シーフ(ラギーの夢)*
グリム『ふぅ〜..お腹いっぱいになったら、なんだか眠たくなってきちまったんだゾ』
『んむ...私も』
ユウ『こらこら目を擦っちゃだめ。どこかで少し眠ろっか』
シルバー『そうだな。ラギーの授業が終わるまで時間がある。どこか静かな場所で待機するついでに休息を取るか』
?『それなら、あっちの木陰にシートを敷いて昼寝すると気持ちがいいよ。ここにいれば、食べ物を奪い合う必要はない。一生飢えないでいられるんだ。
いつまででも、ここにいていいんだよ』
『!!』
影を落とした店主の声色が変わり、今までに何度も経験してきたゾクッとした悪寒に体を震わせる。店主の足元からグプグプと溢れ出す黒い液状の海がレイラたちを囲み始める
イデア『はっ!周辺の魔法構築式に異常発生!この霊素反応は..闇だ!全員、戦闘準備!』
?『もっとお食べ..おなかいっぱい..』
イデアの号令で全員がペンを構えると、闇はその姿を更に大きくしながらまるで壁のように高くそり立ち、こちらを飲み込もうとしていた
グリム『むにゃ..じゃあ、ドーナツをもういっこ..』
『グリム、起きて。闇に持ってかれちゃうよ』
フラフラとおぼつかない足取りと寝ぼけ眼で、今にも闇に入って行きそうなグリムをサッと抱えると、シルバーたちの元へと戻りながら軽く揺り起こす
グリム『ふなっ!こいつ、オレ様たちをお腹いっぱいにして深い眠りに誘おうとしてたのか!』
オルト『いくよ、みんな!』
『『『ドリームフォーム・チェンジ!!』』』