第101章 *奮起シーフ(ラギーの夢)*
ジャック『番..結婚相手って言えばいいのか?それがどうした?』
『えと....ジャックは、ペアいるの?』
ジャック『は?いや、いねぇ、けど..』
『そっか..』
ジャック『なんだ。言いたいことがあるならハッキリ言えよ』
妙に煮えきらない言葉に少し苛立ちながら問いかけると、少しソワソワしながら小さな手がそっとジャックの袖を掴む
『私....ジャックのペアになれる?』
『『『『は、はああああああーーー!?』』』』
ジャック『!!い、いきなり何言ってんだ!?』
アズール『そうですよ!貴女にはこの僕というものがありながら、他の雄と番になりたいなんて..なんてことを言うんですか!』
イデア『いやいやいや、別にアズール氏のものじゃないでしょ。都合の良い妄想も大概にしてくだされ(え、なんで拙者こんなに動揺してるわけ?)』
シルバー『レイラはジャックと..そうか、そうか、そうだったのか....』
セベク『う、う、狼狽えるなシルバー!あいつが誰と..け、結婚しようが、僕たちにはなんの関係もないだろ!!』
ユウ『............』
オルト『おーい、ユウさん?
..はっ!大変、ユウさんが石になっちゃった!』
突然の発言に辺りは阿鼻叫喚と化し、ユウに至ってはもはや喋ることもできず、その体は周りの彫像のように固まってしまった
『ぇ、私、変なこと言った?』
ジャック『変、なことじゃねぇが..お前、ほんとたまに突拍子もねぇこと言うよな』
『?』
なんのことだかと首を傾げるレイラに大きくため息が漏れる。ぱっと見、呆れた様子で平静を装ってはいるが、内心では驚き半分嬉しさ半分で心臓はバクバクと激しく音を立てていた
ジャック『お前、番が..結婚がどういうもんか知ってんのかよ』
『ずーっと仲良く一緒にいることでしょ?』
ジャック『大雑把すぎんだろ。で、お前はその..お、俺と、そうなりたいのかよ』
『ん。ずっと仲良く一緒にいたいよ。
ジャックのこと大好き。だからペアになりたいって思う』