第100章 *飛翔インプレッション(ジャックの夢)*
ジャック『ふん、言い訳がましいぜ。先輩たちみてぇに、てめーらも偽物なんだろ?』
アズール『何を言うかと思えば..僕たちは全員本物です。シルバーさんの魔法で夢を渡ってきたんですよ。よくご覧になってください、この誠実な瞳を!どこから見ても本物じゃありませんか!』
そう言ってキラキラと瞳を光らせるが、誰がどう見ても信じられないわざとらしい態度に、ジャックの警戒心を更に高めさせるだけだった
ユウ『いや無理があるでしょうよ』
ジャック『見れば見るほど胡散臭え..てめーら、やっぱり偽物だな!』
アズール『何故っ!?』
ユウ『"何故っ!?"じゃないでしょーが!誰がどう見ても偽物にしか見えませんよ!』
ジャック『まがい物は全員ぶっ潰す!覚悟しやがれ!』
『待って、ジャック!』
ユウ『ちょ、なんでそうなんの〜〜〜〜!?』
今まで本物だと思っていたレオナたちが偽物だっということもあって、ジャックは混乱する頭で目の前のユウたちすらも偽物だと思い込み、再び攻撃してきた
しかし、先程の一戦の後ということあり互いに体力も削れた状態で、その中でも寮長二人率いるこちらが優勢となり決着はすぐについた
ジャック『ぐはっ..!!つ、強ぇ..それじゃあんたら、マジで本物なのか?』
セベク『だからそう言っているではないか..はぁ、はぁ』
グリム『はひ、はひ..ジャックよぉ〜。おめー、ユウじゃねぇんだから、何でも拳で決めようとすんのやめた方がいいんだゾ』
『ぁぅぅ..疲れた』
オルト『ジャックさんもかなり自分を信じる力が強いタイプみたいだね』
アズール『やれやれ..ただでさえマジフトで疲労困憊だというのに、余計な労働をさせられました』
イデア『それもこれもアズール氏が胡散臭いばかりに..』
アズール『オルトさん、このタブレットの電源はどこですか?今すぐオフにしたいんですが』
オルト『タイムタイム!ジャックさんに今の状況を理解してもらうために、タブレットであの動画を見てもらわなきゃいけないんだから』
ジャック『あの動画..?』